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エイズウイルス 昨年の感染者614人

「厚生労働省のエイズ動向委員会は、2002年の1年間に新たに報告されたエイズウイルス感染者数が614人だったと発表。過去最高だった前年の621人に次ぐ数となった。1985年以降、異性間性交渉で感染した日本人の累計の男女比を年代別にみると、25歳以上は男性が女性を上回っていたが、15〜19歳では、女性が全体の69%、20〜24歳では、同57%と男性を上回った。」 朝日新聞2003年4月26日発行より、抜粋
何をもって予防というのか、少し考えなくてはならない時期が来ようとしているのだろうか。
2003年4月27日現在、世界で新たな感染症が猛威を振るい、まさにパニック状態になっているともいえる。
まるで、あの時と同じだ。
インターネットを使えば、その最新の情報はたやすく目に入り、裏情報のような公でない真実も同じく得ることができる。但し、これは単なる情報で、実際に足を運んで見聞きした物ではない。知識と情報という言葉の意味が違うように、ある事実から何かを通して伝えられることにはその干渉が加わる。それをあたかも事実として公的なレベルにまで引き上げてしまうことも逆らえない事実だが、それを鵜呑みにすることもまた同じだ。

差別と偏見、誤情報で誤認など、エイズにしろ、これから起こるであろう可能性のあるSARSパニックも、どの情報を信じてイイのかなどという意識では、恐怖心のみが逆撫でされ、人間の自然の摂理の防衛反応が真実までも跳ね除けてしまうのではないか。

あえて、感染爆発としてここで言うことができるのは、真実を歪めた情報とそれを知らない故の末路であり、避けることのできる方法としては全世界的規模の同調が不可欠のように思えてならない。何を優先しても今生きているこの状態の維持が最優先なのではないかと感じる必要はないのか。自分のために利用し使い捨てにする時期はもう経験し、飽きていると実感できるのなら、もし、自分のこととして置き換えることができるなら、その恐怖心と共に、相対するものへの理解しようとする心も持つことができるのではないか。そして、自分自身にも勇気を持つこともできるのではないか。

差別を受ける、偏見をもたれることは非常に辛い。
基本的なところで、とても生きにくい。
はやく終わればイイと思うこともある。
ただ、私が生きていくということで、特に同じ思いをしている人の心の置き所になることができるのなら、もし、私が誰かのために役に立つことができるのなら、私は生きつづけていたい。
ひとりのエイズ患者として、そう思っている。
ひとりのHIV感染者として、そう思っている。

2003年4月28日

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