Ced Stars > Movement > HIVを扱った映画や本、気に入った作品などを紹介

HIV films
HIVを扱った映画や本、気に入った作品などを紹介
include my style.
-------- 映画 -------- -------- ドラマ --------
フィラデルフィア 早霜
カーテン・コール 司祭
0 Patiense 世界で一番始めにエイズに冒された男
ロングタイム・コンパニオン -------- 舞台 --------
めぐり逢えたら Victor Vitoria
君が眠るまえに
野性の夜に -------- 未見 --------
スーパー8 1/2 エンジェルス・イン・アメリカ
リビング・エンド
ボーイズ・オン・ザ・サイド -------- --------
マザーズ・プレイヤー 「暴露 エイズウイルスは細菌兵器だった」
愛しのローズマリー 蜘蛛女のキス
人生は上々! 眠れる森の美男
アナザー・カントリー TOMOI
不機嫌な赤いバラ ニューヨーク・ニューヨーク
トーチソングトリロジー
ナンナーク -------- TVプログラム --------
Jeffrey Dr.ピーターのエイズ・ビデオ・ダイヤリー
マンボ・イタリアーノ 「エイズを抱きしめて」 ブラジル 命を励ます会
グリーン・マイル 「エイズ・カクテル療法」 6人の記録
Isn't she great? 「特集 南アフリカ エイズの悲劇と日本人神父」
蜘蛛女のキス
マッスル・モンク
セブン・イヤーズ・イン・チベット
ハーヴェイミルク
The Trip
キリクと魔女 
BLUE
夜になるまえに
グラディエーター
The Butterfly Effect
I'm David
Star Wars Episode 3
And The Band Played On



ドラマ 早霜
(原題「An Early Frost」)
1986年度エミー賞、ゴールデングローブ賞、アメリカ演出組合賞、ビー・ボディ賞受賞作品
ゲイであることを隠している弁護士マイケルのエイズ発症から親との確執を乗り越えていく様を描く、その時代に呼応した作品
制作 NBC(1985年 アメリカ)
日本onair NHK

「An Early Frost」からはじまるハワイ旅行」

司祭
(原題「PRIEST」)
ゲイであることを隠して聖職に就いているひとりの人間の苦しみを描いている
特に、HIVについて触れてはいないが、何らかの苦しみから始まる理解や愛、慈しみを端的に伝える作品
何かに迷ったとき、見失ったとき、道しるべがほしくなったら何かのヒントになるかもしれない
制作 BBC(1994年 イギリス)
日本公開 シネマ東急スクエア


映 画 フィラデルフィア
(原題 「Philadelphia」)
トム・ハンクス主演の1993年のアカデミー賞主演男優賞受賞作品、他に、最優秀主題歌賞も
トム・ハンクスの恋人はアントニオ・バンデラスだ
エンディングのニール・ヤングの1曲も感慨深い

カーテン・コール
(原題「Alive And Kicking」)
ゲイのダンサーのお話
HIVに感染していながら恋人をつくり、互いの葛藤の中、次第にエイズも人生のうちのごくありふれたもののひとつなんだと観る者を納得させる作品
おもしろいのは、当時、アイスクリームの食べる順番でAIDSを発症させないというおまじないがあったことを描いているところだ

0 Patiense
(邦題「世界で一番始めにエイズに冒された男」)
ミュージカル風の作りで、エイズの進行具合や当時の現状が盛り込まれている
エイズを知っているものとしては吹きだしてしまうシーンもある

Longtime companion
(邦題「ロングタイム・コンパニオン」)
ファイヤー・アイランドでのひとときと実生活でのギャップが印象深い
当時のやるせない、どうしようもない、治療法もない事情が小説を読むように語られていく
物語の中で現実を語ることで、より現実の現実たる様を如実に浮かびあがらせる
友人の最後をみとってからポツリとささやかれるセリフ「...strange...」、和訳では「無念だ」今でも通じるのではないかと感じてしまった
そして、残されたひとりが言う「I just wanna be there.」は、この物語の主題にもなっているようだった
1990年制作 アメリカ
サンダンスU.S.フィルム・フェスティバル、オーディエンス・アワード受賞他、多数

めぐり逢えたら
(原題「Sleepless in Seatle」)
「…次はキスだな、ここまでが長い。そしたら、HIVの検査もしてコンドームも使って…」
同僚の立て続けの言葉に追いつかないふうのサム(トム・ハンクス)だ
この年代の映画に意識的に、且つ、自然にこのセリフが登場する
自分にとって何が大切か、そんなことを考えさせてくれる映画
1993年 アメリカ

Our sons
(邦題「君が眠るまえに」)
エイズ末期の恋人の看病をするヒュー・グラント、その母親ジュリー・アンドリュース、恋人の母親アン・バンクロフト
登場人物がそれぞれに確執を持ちながら、次第に理解し合う
この映画では、そのヒントがエイズであって、問題はそれだけではないようだ
時を経ることで欲が無くなるように、「これでいい、良かったんだ」と最後の平安の価値をメッセージしているのではないか
サン・ディエゴをイギリス風に描写しているところが美しい
ただ、筋を追いかけるばかりで息も絶え絶えな感じは拭えない
1993年 アメリカ

野性の夜に」(邦題)
(原題「Les nuits fauves」)
人が生きていく上での「苦しみ」について、一見胸が悪くなるほどのリアルな表現、それら「苦しみ」ばかりを見つめる欲望が性の本能と良く対比され、HIV感染を知りながら肉体関係を持った女性の執拗な責めが時間の経過という比喩的な手法で、如実に「苦しみ」を映像に打ち出している
結局、苦しんでいる間は現実とかけ離れたもうひとつの世界であり、狂ってしまったかのようにみえる愛情は普通にみれば崩壊しているように受けとめられてしまいがちだが、うつり変わる時間の中で登場人物のしっかりと構築されていく人格とその品性は一種、快感にも似ている
主人公が友人の悪行をおさめるとき、その手をナイフで切るという、自分を顧みない行為は、シリル・コラールの生きる観念があらわれる
沈んだ太陽が戻されていく流れは、生きている時間に起こる人の後悔を感じさせ、「失ったものも取り戻すことができる」かもしれない可能性をみせる
私個人的に、自分はどうなのか、と見つめなおすことができる映画のように思う
ただ、間違えてならないことは、映画の中での人間の本性と自分の人生をだぶらせず、その背後に語られている美学、そして、メッセージを忘れない、ということだ
彼の顔が映しつづけられた後、主人公、彼本人はどこに行ったのか…、自ら(全て)を受け入れた彼には行く場所がわかっていたのだろう
1992年制作 フランス
セザール賞受賞

スーパー8 1/2」(邦題)
(原題「SUPER 8 1/2」)
Bruce LaBruce 監督自身の全編がモノカラーのドキュメント風自叙伝
ストーリーのの中、何気なくエイズで亡くなった有名人の名前が登場する
そのメンバーにかかわる作品や人となりを知るイイ切欠になる
そこらへんに転がっている題材を露骨に写実した物語はどことなくさみしげな雰囲気を持っている
ロッテルダム映画祭、トロント映画祭、ロンドン映画祭、他、招待
1996年 劇場公開

THE LIVING END
(邦題「リビング・エンド」)
第1回東京レズビアン・アンド・ゲイ・フィルム・フェスティバル出品作品
HIV 感染した主人公の男性ふたりの逃避行を描いている
ロード・ムービーの雰囲気を放ちながら、根幹に根付く骨太な精神が心を打つ
各シークエンスに存在するまっすぐなメッセージは観る者の弱い意志を痛烈にはね返す力を持っている
この終盤、海辺にへたり込んでいる姿は、この惑星上での最後の居場所である到達地点を見せてくれている
まさに、時代を反映する HIV film だ
1992年 

Boys on the side
(邦題「ボーイズ・オン・ザ・サイド」)
ゲイである女性、つまり、レズビアンの女性と、男運のない女性、人間関係の下手な女性3人の心の交流を描いた作品
ひとりはエイズを発症し、死を目前にして自分を受け入れる
全編に流れる「それも人生…」というテーマが、登場人物それぞれの状況を包み、思いやることを知った人も知らない人も、どんな人間にも生きることに自信を持たせてくれる映画だろう
映像のセンスの良さにも感銘を受けるかもしれない
1995年 アメリカ

A Mother's Prayer
(邦題「マザーズ・プレイヤー」)
現実の問題を取り上げた社会性のある映画
心の問題、経済的な課題をHIV に感染した母とその息子の実話をもとに構成されている
当時ではエイズの治療法もないことから、残された時間についての主題も多岐にわたって語られている
「何のために生きられるのか、何で生きていられるのか」
1995年 アメリカ

愛しのローズマリー
(原題 「Shallow Hal」)
Fat joke 満載の映画
外見の美しさから内面の美しさへの価値観のスライドが面白い
観る人それぞれによってかなり印象が変るのではないか
マイノリティの中のマイノリティである私自身がこの話の中にもいるようだ
私にとってもうひとつ、居場所が見つかった気がして、とても気持ちが楽になった作品だ
2001年 アメリカ

THE SUM OF US.
(邦題 「人生は上々!」)
妻と死に別れた父とゲイの息子、ふたり夫々の恋人探しから物語は進められる観客参加型映画だ
父は子供を思い、同じく妻を想う
妻の死も受け入れ、子供のセクシャリティも受け入れる
愛の持つ本性を感じさせてくれる
若いラッセル・クロウがかわいらしい
1993年 オーストラリア

アナザー・カントリー
(原題 「Another Country」)
イギリス王室の子弟も通うパブリックスクールを舞台に、実際に起きたスパイ事件をもとに製作された舞台劇の映画化作品
ある一時期流行した同性愛モノとは違い、荘厳で陰湿な空気感を持つ
様々な出の人間関係とその人物の内側を見せることで時代的に抑うつされた人間性を如実に描いている
題名にもなっている「もうひとつの国」、亡命した国の事なのか、祖国の事なのかは公開から20年経た今でもわからない
物語の〆で呟かれる、" I missed cricket." ゲイという枠なしにある人としての慕情を感じる
1984年カンヌ国際映画祭最優秀芸術貢献賞受賞
1984年 イギリス

不機嫌な赤いバラ
(原題 「Guarding Tess」)
シークレット・サービスと警護される元大統領夫人の物語
元大統領が存命の頃から任務に就いていたシークレットビスの若者が、大統領亡き後もその未亡人である夫人の警護にあたる中
時間の経過と共に次第にその立場を溶かしながらも敬意につなげていく様子が興味深い
夫人が誘拐され、それを助けるシーンでは、人がこんなにも自分以外の人間に対して必死になれるものなのかという基本的な感情を揺さぶる
それは、任務を越え信頼にも値する人と人のあって当たり前の関係なのではないか
シークレットサービスの責任者に、ニコラスケイジ、元ファーストレディは、シャーリーマクレーンがあたっている
気品を保ちながらも、生きる本質を上手く表している作品である
1994年 アメリカ

トーチソングトリロジー
(原題 「Torch Song Trilogy」)
幼い頃よりゲイである自分を自覚している主人公の何年かにわたる人間関係を描いた作品
登場人物それぞれの人生を的確に見て取れ、それぞれに自分を投影することもできる
映画は自分を育てるもの、人は自分の鏡、そんなことを考えながらもミュージカルとしても楽しむことができる
「僕は自分のことは自分でできる、人として愛と敬意を持っているのなら大歓迎、そうでないのなら、もし僕を見下げるのなら母親だとしてもここから出て行って」
このメッセージは誰への問いかけなのか、ゲイであるから、そうでないからなどという枠にはまらず感じられる自意識への扉がこの作品の主眼かもしれない
面白おかしく見えている様子も、実はそれなりに必死だったりする生き様で、そうしていなくてはいられない人物描写への解釈を観るとするのなら自ら一歩近づいていくとイイかもしれない
そうすれば、映画の中の全員が歓迎してくれるはずだ
皆が皆を尊重している世界に、ようこそ!
1988年 アメリカ

ナンナーク
(原題 「Nang Nak」)
タイの人々の中に生きる逸話としての事実を描いた作品
これまで、様々な解釈で語られてきた物語を、愛する男女の真実の愛に主眼を置いて話は終始する
ホラー的な要素が取り立たされる面も拭えないが、何とも悲しく高尚でもある
全般に流れるナークの愛する男を想っての声に、この「ナンナーク」の持つ貴重性があり、人物に対する描写が細やかで説得力を持っているのも
魅力の一つだと言えよう
今生きている時間を大切にしよう、今は今しかない
そして、どう生きていくか、この映画で見つかるかもしれない
私は観終わってから、安心という気持ちを憶えた
1999年 タイ
ウィナイ・グライブット、インティラー・ジャルンプラ出演
第44回アジア太平洋映画祭グランプリを始め、第29回ロッテルダム国際映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)など、数々の映画賞を受賞

Jeffrey
セックスはしない、頑なに意思を貫くジェフリーである
そんな彼の前に一目で心を奪われるほどのタイプの男性が現れるところから、このお話の筋が生き生きとしてくる
ことあるごとに言い寄るその相手はHIVポジティブのスティーブ
1994年という時代にあった問題を網羅したこの作品は、コミカルでありながら個人にスポットが当たった瞬間に深い社会の溝を見せる
親しい友を失い、そのパートナーからも拒絶されたジェフリーの前に現れたのは、死んで間もないその友とジェフリーの家族だった
「生きているうちが華、パーティに行ったりして踊ったりできるのも生きているうちよ」
使者から語られる言葉に、ジェフリーも涙を流して笑いかけたのだ
辛いことも悲しいことも、楽しいことも気持ちイイことも生きているからこそある
応援してくれる人達はまだいると感じさせてくれる映画である
シガニーウイーバー、ネイサンレインなど、豪華な出演者も楽しい
1995年 アメリカ

マンボ・イタリアーノ
(Mambo Italiano)
イタリアから移民してきた家族の一員である主人公のゲイとしてのカミングアウトから始まるドタバタを描いた作品
映像が美しく、その色彩を目にするだけでも元気が出るはずだ
何にも縛られず、したいことをしていた頃を思い出したそのとき、主人公の人生が始まったように思える
根幹のコミカルな流れの中で見える生きる楽しさも描かれている
2003年 カナダ
Mambo Italiano Official Site

グリーン・マイル
ある宗教観、善悪は別として、一緒にいるという大切さを知ることができる映画である
「仲良しが殺しあう、そんなことが毎日世界のどこかで続いている」と言う死刑囚、力を前にしたときの成す術の無さを多方面で体現しているのではないか
1999年 アメリカ
Green Mile Official Site

Isn't she great?
ベッドミドラー、ネイサンレイン等が出演
ある売れない女優に一目惚れしたプロデューサーが、彼女の希望である「有名」になるまで育てていき、最期を看取るまでの物語である
時代に合わない魅力が次第に受け入れられ、それが主人公の希望通りになっていく過程が面白くコミカルに描かれ、引っ張られるように筋を追っていってしまう
風刺的になってしまう描写への時代考証が素晴らしい
好みがはっきりと分かれるという評もあるが、分けられる部分は抜きにしても、人が人へ抱く気持ちの連続を得られるはずである
ジャクリーンスザンの半生を描いた実話
1999年 アメリカ

蜘蛛女のキス
(原題 「Kiss of the Spider Woman」)
主人公モリーナが語る映画の筋に導かれながら話は進行する
その編は幾つになるのだろう・・・私は原作を読みながらワクワクしながらページを捲っていった
ほぼ原作通りに映画化され、暑苦しい監獄の中の様子や息苦しい人間関係の描写が巧く抑えられながらクライマックスを迎える
幸せは何処に見出すのか、最後に語られる自由は全てを生んだ根源に還り、静かに姿を消していくのかもしれない
主役の一人であるラウルジュリアは、1994年10月24日ガンと脳卒中の併発から急死しているが、HIV感染による合併症で死んだという説も流れている・・何にしろ、54歳とは早過ぎた
1985年 アメリカ

マッスルモンク
(原題 「Running on karma」)
アンディラウでマッスル、でもって坊主、DVDのラベルを見てすぐに手にしてしまった
内容もそのキーワード也かと思っていたが、なかなか深い
「カルマ」を題材として繰り広げられるアクションものであり、因果応報をテーマに幅広い世代をターゲットにしている作品である
両極にいられない人の定めを感じられるのだ
それにしても、冒頭のストリップシーンを見るとブッ飛ぶこと間違いなし、肉布団だとは言え・・かなりの見応えがある
2003年 香港

セブン・イヤーズ・イン・チベット
(原題 「Seven years in Tibet」)
オーストリア人登山家が第2次世界大戦中に捕虜として捕らえられ、後に脱走後、ダライラマの座するチベットはラサでの7年間の生活を描いた作品
仏の生まれ変わりであるラマ14世と、祖国では心を通わせる人間関係の無かった青年との交流が7年という一時の中に抽出されているようで静かな憧憬を見ている気がした
史実に基づいて作られ、登場人物も実際に現在存命であるという点にリアリティがある
自分自身を見つめる時間、余裕があれば、人は意識せずとも変わることができるのではないか、そんなことを思ってしまった
ノーベル平和賞を受賞したラマ14世のその後はすでに知られているが、成り立ちと係わる人々の状況に、痛みを伴う場面もあり、私は画面から目を離さずまいとして必死だった・・・
「Peace after the war」、ダライラマがチベット内乱後、祖国に戻ったのち記した文字を刻印したロケットを見つめると、私は今生きている時にも感謝したくなった・・・インドネシアの地震があった後に行ったタイ、そこで出会ったロケットを再び見つめながら・・・・
1997年 アメリカ

ハーヴェイミルク
(原題 「The times of Harvey Milk」)
1978年11月27日に射殺されたハーヴェイミルクの生涯を追ったドキュメント
当時の偏見と差別に立ち向かい、同僚の議員に射殺された彼を思い出すようにして日々の行動や言動が周囲の親しい人たちから語られる
政治の内幕をも記録し、社会的に成長を遂げたはずである人間の真実の姿を克明に残す映像には引き込まれる
一緒に殺害されたサンフランシスコ市長ジョージマスコーニとハーヴェイの死を悼むロウソクの火の河は儚い命への悲しみも見せているけれど、それよりもハーヴェイの成し遂げた偉業を誇らしく照らしているかのようにも感じられる
映画「フィラデルフィア」でも使われていたセリフ、「問題には必ず解決策がある」、もしかしたらハーヴェイが残した灯火なのではないだろうか
以下は、ハーヴェイの語っていた言葉の意訳である

 ある国のどこかで若者が自分はゲイだと気づく。
 両親にバレたら勘当されるし友達には馬鹿にされ笑われ、道徳を主張する有名人などはテレビから説教をたれる。
 そんな渦中で許される選択は、ゲイであることを隠し続けるか自殺するかだ。
 ・・・ある日、新聞に同性愛者が当選と報じられ、その2日後、若い声の主から電話を受けた・・・「ありがとう。」
 ゲイも当選させるべきだ、そうすれば、他にも沢山いる電話をかけてくれたような子にもより良い世界と明日への希望を持たせてやれる。
 希望がなければゲイだけではなく様々な種族の人たちや障害者、そして老人もすべてをあきらめてしまう。
 希望のない人生は生きるに値しない。
 誰かが希望を与えなくては・・・それは、あなただ。

射殺した犯人である議員は、この映画完成後の1985年10月21日自殺した
ナレーションを担当しているのは、ゲイを公言している俳優ハーヴェイファイヤースタインだ
トニー賞を4回、映画にも多数出演し、代表作は「トーチソングトリロジー」など
1984年 アメリカ

The Trip
アランとトミーの出逢いから死別するまでの物語
作家を志すアランはとあるパーティに行き、それまで未知の領域だったゲイの世界を知る
そこに現れたトミーは一目でアランを好きになり、会う回数を重ねるごとに2人の距離は縮まり肉体関係を持つようになっていく
全米各誌の評では、現代のテルマアンドルイーズである。等と言われているくらい・・・意識しているのだか、していないのだか
劇中で表されているトミーの死の原因は、おそらくHIVであろう
死のすんでで互いの立場を確認するシーンでは、自分に素直になる重要性を謳っている気がしてならない程どこか胸苦しい
しかしながら、そんな重たさは感じさせない脇の出演者の演技が、この作品の軽さを生み出し、どこかホッとさせてくれる
2003年 アメリカ

キリクと魔女
「お腹の中で話す子は自分で生まれるの」、そう母親に言われ自力で出てくる主人公キリクである
劇中の冒頭からある台詞の通り、生まれてすぐにいろいろできてしまう小さい男の子なのだ
内容は、アメリカ映画によくある勧善懲悪ではない、事実から意識や気持ちに訴える、強いて言えば日本的な話である
「苦しみたがる人がいる、苦しめないのに」
「水は濡らし、火は燃やすもの」
「小さいときには小さいことを喜び、大きくなったときは大きくなったことを喜べばいい」
各所で語られる言葉の数々が鮮烈な上、映画を観終えると同時に押し寄せる、言い知れぬ豊かさの波に身を委ねてほしい、そう思う映画である
そして、祈るとはどういうことなのか、音を聴くとはどういうことなのかということに対する一筋の光のような訳を見出すことができるかもしれない
全編に亘る色彩にも心がときめく
一味違うとは、この映画のことなのである
1998年 フランス

キリクと魔女に関するサイトです

BLUE
1994年2月にエイズで死去した映画作家デレク・ジャーマンの遺作
一面青の映像は、自らの病を作品にしているのではないかと感じた
監督、そしてナレーションを担当しているデレクジャーマンはサイトメガロ症候群から視力を失ったとも言われている
翻訳された字幕のない青い映像から聞こえる声や周囲の雑多な音は、目新しい環境ビデオととも取れてしまうが、製作意図をたどるのならば、真摯に的を得ているのではないかと思える
一面の青、もしかしたら生まれた場所への回帰を想起しようとしているのではないだろうか・・・
私自身の一時的な片目失明のときもそうだったのだが、てっきり真暗になると思っていた世界が真っ白になっていたりした・・・この映画を観ていて、そんなことも思い出したりした
芸術は理解しようとしないと分からないものである部分を旨く表出させている作品でもある
1993年 制作イギリス、日本

夜になるまえに
レイナルド・アレナス原作、キューバにおけるカストロ政権時代を描いた作品
ゲイである男性が作家を志すところから話はスピード感を増していく
迫害、差別、汚名、そして、作品への検閲など、息苦しくなる当時の状況がある意味で赤裸々に表されている
アメリカへ亡命した後の生活でも何故か荒んでいく状況が都会の騒音とほこりっぽさにまみれ、更に拍車をかけて主人公を追い詰めているようにも見えてしまう
心休まる場所はあるのだろうか、そうひたすらに願ってしまう自分がいたりした
原作者であるレイナルド・アレナスはHIVに感染後、睡眠薬の多量摂取により死亡している
2000年 アメリカ
公式サイトは、こちら

グラディエイター
長い映画だったが、戦うことの虚しさと今ある生の大切さを謳っているのだと感じた
自分の生きている今にいらないものを観た気がするが、意味合いとしては、大きな一歩なのだと思うことができる
2000年 アメリカ

The Butterfly Effect
非常に巧みに構成された内容である
一人の人物の記憶が周囲の人間にも影響を及ぼすという特殊な雰囲気、それによって変更される登場人物の環境の著しい変化、その要素として現代の問題を織り交ぜる手法が現実感を増している
作品中に於いての愛を語る時、その大元となる至高性を謳う主題なのだが、私個人的に言えば、登場人物それぞれの人生を映し出す恰好の道具として、主人公の持つ父から受け継いだ能力に依る比重が大きいと感じる
それが、この作品の醍醐味になっているといえるのかもしれない
宗教心や信じるという心の真部にも触れ、大意から個人への意義を生み出しているという表現に自分を探すという副題を付け、切ない恋物語的売りをなくしたとしてもスマートな今っぽさを感じる作品に仕上がっている
主演 アシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)、エイミー・スマート(Amy Smart)
監督 エリック・ブレス&J・マッキー・グラバー(Eric Bress & J. Mackye Gruber)
2003年 アメリカ
2005年5月公開予定
The Butterfly Effect Official Site は、こちらから

I'm David.
「世界には、なぜ酷いことばかりする人がいるの?」
「そんな人達は小数よ」
強制収容所から逃げ出したDavid
散々逃げ回った果てにたどり着いたスイス人の老女との一夜の後、立ち寄った本屋で手にした本の著者は誰なのかと尋ねる・・・その本の著者は女性で、夫と息子を殺され、投獄された収容所の看守の手引きでデンマークへと逃げ延びその本を書いた
「人を信じない人生なんて価値がないわ」、人を信じることに迷っていた私に根本の、根幹に流れる生きる理由への道案内をしてくれた映画になった
取引のない域に達する、そして、その位置に住まう心地好さも経験できるはずだ
2004年 アメリカ
詳細は、こちら

Star Wars Episode 3
これで一応の完結を見せるシリーズのエピソード3話目だ
シスの復讐という副題が付けられ、これでやっとエピソード1から6までを通して理解できるようになった
今回は、各登場人物の変貌振りが印象的だ
物凄い
そして、クリーチャーとして人気のあるヨーダのパワーもスゴイ!
日本公開は、2005年7月9日予定
詳細は、こちら

And The Band Played On
HIVの歴史を時系列を作りながら見ることができる作品、1993年HBOで放送された、現実を基にしたテレビドラマ
真実を発見しながらも妨害されていく様、その影にはある一部の人間を攻撃するために作られたかのように見える感染症の存在を現している
人の生死を真っ向から真摯に取り組もうとしている人、その行動を管理しようとする存在の強大な圧力の対比を辛く感じてしまった
簡単な詳細


TVプログラム Dr.ピーターのエイズ・ビデオ・ダイヤリー
1990年7月27日第1回放送からのビデオ・ダイヤリーをまとめた番組
制作 CBC(1993年 カナダ)
日本onair NHK

エイズを抱きしめて」 ブラジル 命を励ます会
ブラジルにある非営利団体「GIV」の活動を通して、人間としての尊厳を忘れずに生き抜く人々のドキュメント
主に、代表の男性を中心に番組はすすめられる
やや、誇張して描かれているようにみえるほど存在感のある感染者のいきいきとした表情が印象に残る
2000年 NHK 日曜スペシャル

エイズ・カクテル療法」 6人の記録
1997年からの記録ドキュメンタリー
プロテアーゼ阻害剤の投与について6人の生活とその考えなどの数年にわたる記録
HIV感染を公言したうち、半数は生存し、半数は亡くなっている
様々な経路での感染者の苦しみやかなしみが、それぞれの活動からにじみ出ているように感じる
2001年 アメリカ
日本onair NHK衛星第1


特集 南アフリカ エイズの悲劇と日本人神父
HIV 感染から、AIDS 発症の南アフリカでの今を取り上げたニュース番組のプログラム
いったんエイズを発症してしまったら、即、死につながる患者を闘病から最後、死後までを看取る日本人神父のドキュメント
薬がないだけで死ぬしかない感染者に触れることで、患者の気持ちを和らげようとする姿が印象的
2003年 2月 NTV「今日の出来事」


舞 台 Victor Victoria
売れないイギリス人オペラ歌手の女性が離婚を機にフランスに渡り、女性のふりをしたエンターテナーのゲイのふりをすることで巻き起こる笑いあり涙あり、そしてミュージカルとしての醍醐味満点の舞台だ
主役は、ジュリーアンドリュース、相手役には、映画「フラッシュダンス」に出演していたマイケルヌーリー、他芸達者な役者が脇を固めている
「ミュージカルってどういうの?」という人には、これ一本で十分理解できる作品である


未 見 エンジェルス・イン・アメリカ
(原題「Angels In America)
日本語訳舞台を観たが、HIV、エイズについてのタッチは薄かったように覚えている
むしろ、人間の奥深くにある恐怖や不安感を前面に出し、ゲイや病気はテイストとして加味されていた
Official siteは、こちら


Full Disclosure-The Truth about the AIDS Epidemic
by Dr.Gary L.Glum
Copyright (C) 1994 by Dr.Gary L.Glum
Original English language edition published
by Silent Walker Publishing,Los Angels,CA,U.S.A.

邦題「暴露 エイズウイルスは細菌兵器だった
ゲイリー・グラム(著者)
林督元(訳者)
1997年11月5日初版第1版発行
KKベストセラーズ

蜘蛛女のキス
(原題 「Kiss of the Spider Woman」)
著者は、マヌエルプイグ、1976年初版発行
日本語訳は、集英社より、野谷文昭訳、四六判、277p、1,800円、1983年9月発行
同じ房での生活を共にする政治犯と主人公モリーナの語る映画の世界への逃避から、その行き着いた先に見える安息の地・・・

眠れる森の美男
1986年9月20日発行
TOMOI
1987年7月20日発行
著者 秋里和国
PFコミック
小学館
ゲイに目覚める主人公の数年に渡る人間模様の変遷を追う物語
2巻に分かれているが、後者は続編だ
両巻共、HIV に関係した恋人がひとりずつ登場する

ニューヨーク・ニューヨーク」全2巻
第1巻2003年3月19日発行
第2巻2003年6月18日発行
著者 羅川真里茂
白泉社文庫
白泉社
ゲイの警官ケイン、カフェの店員メルの出会いから始まる物語
細かい状況設定と人物の描写が際立つ
主人公の親との長い期間をかけての理解と、恋人との短い間での理解が交錯する空気の中に儚い協調を感じる
ここでも、HIV 感染という現実がひとつのメインテーマとなるエピソードが含まれ、それが次巻への興味をひく




2005年10月22日更新


(C)copyright 2002 - 2006 Ced Stars All Rights Reserved