2003
4月
April
彼に手伝ってもらって彼の弁当を作った、というのもおかしいが久しぶりに彼の昼飯を作った
近頃、彼がダイエットを気にするようになり、仕事場での高いカロリーの弁当に?を投げかけたせいもあってのことだ
そのことでは私も大賛成で、やはり体のことが心配だったので彼自身が自分の健康について関心を持ってくれたのはとても嬉しいが
昨日の残りのたけのこご飯にゆかり、若竹煮、カレーコロッケとタコウインナーとサラダ
退院後初の弁当作りは少し緊張してしまった
たかが弁当、されどなんとかで、少し気合が入る
入院する前はよく作っていたはずなのに、久しぶりのことだからかどこか手際が悪く自分自身を不得手に思ってしまった
なぜ、弁当が苦手か…
私の弁当履歴は小学校の運動会の年1、高校に通うようになってからの3年間、毎日同じ献立ののり弁、仕事での弁当くらいだ
よくある、きれいでおいしそうでというものはほとんどお目にかかったことがない
なので、どう作ったらイイのかわからないというのが本音だ
彼と出会ってから、手持ち飯ということを始めるのは案外いろいろな意味での初体験にも似ていて、手を買え品を変え試行錯誤の中
何年か続けられたが、入退院などがあり今日の今朝までご無沙汰だった
作りながら思ったのは、自分が食べるとしたら何を食べたいかという事だった
そう考えてみるとちょっとでも気が楽になって、ああしてみようとか思えるようになった
これからこういうことがある時にはいつも思い出すようにしたい
こういうお弁当が食べたいと思ったこととできたものがそれなりに作れるようになればイイけれどなあ…
そんなこんなで彼を送り出し、庭におりてひと段落することにした
ネコ達はなんだか気だるいようで、いっしょに行く、出して、とせがまないので静かな朝でもあった
いつもより時間をかけて庭を眺めてみると、あちこちで花が咲いていた
タイム、ゼラニウム、オリーブは蕾をいっぱいつけていたし、オールドローズも蕾をあげていた
パクチーにパセリなどはかなりトウ立ちして茎も硬くなっていた
ラベンダーも随分と新芽を伸ばし、いつのまにか家の庭にも新緑の季節がやってきているのを感じられた
こんなことなど、じっくりと腰を据えて相手の言葉の行間まで聞くような時間も久しぶりだった気がする
これから彼の仕事の帰りに待ち合わせをして夕飯を外で食べることになっている
彼のこころづかいを感じられる
28日
サラダ菜が当たった
近所の八百屋で1個50円で売っていたサラダ菜に書かれていた「サラダ菜プレゼントキャンペーン」に応募したら当たってしまった
サラダ菜は安くて栄養があるのでよく買っていた
ふわふわとした歯ざわりが良く、春のミモザサラダには卵の黄色とよくあいまって見ても食べても美味しい
プレゼントに応募するとき、よくご意見ご感想を書くようになっている
なので、「肉厚でおいしいです。香りもよく買って良かったです。サラダ菜はカルシウムが豊富なんですよね」と書いた
これが効いたのか今朝になって宅配が届き、彼が出たところ、「サラダ菜でーす」とクロネコのおにいさんがニコニコと手渡してくれたそうだ
伝票にも、サラダ菜と書いてあった
箱を開けてみれば、サラダ菜だけ12個がギッシリと詰まっていた
JA千葉のサラダ菜は本当に美味しい
肉厚で香りが良く苦味が少ない
今日1日で3株を食べ、残りの9個のうち4個を近所にお裾分けし、あとの5個が冷蔵庫の一段を占めている
冷蔵庫の扉をあけると中が薄暗いのがなんとなく気になるが、それでも買ったのではないから少し嬉しかったりする
このサラダ菜のほかに、当選の通知と簡単なレシピ集も付いてきた
毎日日々努力してこのサラダ菜を作っていると書かれていたのを読むと、少し胸が熱くなったりしたが、もっと心を打たれたのはサラダ菜の料理法についてだった
サラダ菜は菜っ葉の仲間だからそれと同じようにできるとは思っていたが、実際には火を通して食べたことは無かった
このレシピ集にはお浸し、炒め物などバンバン火を通して食べるおかずが紹介されていた
それも使うサラダ菜の数は半端ではなく、お浸しなどでは3株、炒め物では2株など、枚単位ではなく株単位での利用だった
さすが、生産者の考えることだと思った
中でも目を引いたのは、サラダ菜で作る青汁だ
これはコップ1杯につき半株なので案外手ごろな感じがするが、「やっぱり来た青物の極め付けだなあ」とも思ってしまった
それにしても、丸ごとを使い切るという発想からなる生産している人々の心意気に筋の通ったプロ根性を垣間見た気がした
27日
今日の歯医者は1時間以上口をあけたり閉じたりしてあごのイイ運動になった
金属の詰め物をしたのだけれど、なかなか噛み合わせの調節がうまく行かなかったようで医師が2人で四苦八苦していた
今は違和感は無いがなんとなく詰めたところが金属っぽい味がする
そして、来週、木曜日、いよいよ抜歯と神経の引っこ抜きが決まった・・・しようがないか・・・
関東は1日雨がしょぼ降る陰気くさい天気だった
洗濯物もよく乾かない
風呂場のタイルには早速こんな天気に乗じて黒カビが発生していた
洗剤をかけ息を止めてたわしでこすり流したが、ああ言うものは端っこから気がつかないうちにテリトリーをひろげる
気がついた頃には目地に根を張ってなかなか落ちなくなってしまう
洗濯物にも同じような物が付く事がある
やはり、カビや汚れのかたまりらしい
こうなると、酢を使って洗い層の洗濯になる
1回の洗浄に100cc、水加減は一番上に設定する
スイッチを入れるとゴゴゴと始まり、数分の内に黒い物が水に混じりはじめる
1回の洗浄でクズ撮りネットにはブチブチと汚れがくっついていたりする
こんなことを月に2回はしているが、毎回変らず黒い物は沸いて出てくる
まるで、諸星大二郎の漫画に出てくる黒いうごめく物のようだ
こんな湿気っぽい感じだと洗濯もなかなか乾かないので、彼が仕事のあと、コインランドリーまで車を出してくれた
今まで乾かなかった物と今日洗った分3回分の乾燥を一気に済ませるためだ
旅行のあとなどは、思いのほかたくさんの洗濯物が出るが、そんなときはこうしてコインランドリーで一気洗いをすることにしている
ついでに今まで来ていた物まで突っ込むので、下着を着けずにいたりすることがあるが、それはそれで良かったりして…
コインランドリーで1時間くらいうだうだとしていれば洗濯終了、ついさっきまで来ていた物までからからになってすぐにまた着ることができる
なかなかの快感が走る瞬間だったりして気持ちがイイことこの上ない
特に今日は冬の物を多く洗ったのでヤリガイを感じられ、久々の達成感を得られた
鼻息が荒い
けれども、彼は1週間の仕事の疲れもあいまってシャワーを浴びたら早々寝てしまった
私も今週はよく動いたので、目がしょぼついている
ビリーも横にいるが、一緒に寝ようと私を待って座っているうち、顔は布団に突っ伏してこれまた先に夢の中のようだ
そんななので、今日はこの辺でやめにしておこう
25日
今日はいつも通り、朝の5時に起き彼を送り出し、ネコトイレや家の掃除を済ませてから、整形外科に行った
くもりがちの湿気っぽい空気の中、暖かい風も混じった気持ちのイイ朝だった
午前10時台の予約なので気持ちはやめに用を済ませたつもりが、ぎりぎりだった
木曜日は各科によって混み方がまったく違っていた
なんでか、この日に限って整形はこみこみで、やはり1時間待ってしまった
おまけに、何やら暖かいというよりは、あつい空気が充満して気持ちが悪い
人ごみと気だるい待合は、そのほとんどが年配で占められている
名前を連呼され、診察室に入れられ、医師の指示によりレントゲンを撮ることになった
ここからはほいほいと事は運び、頚椎を2枚、肩関節を1枚、右手のべたとOKの形にしたもの1枚ずつ、そして股関節の撮影では台に寝かされジーパンを脱がされ、タオルをかけられ腰の位置を確かめるために危ういところを手で押さえられた
それからどうするの?なんて思ったりしたが、深呼吸しているうちにあっという間に撮影し終了した
骨には異常がなく、痛みは筋肉から来ているとのこと、根気良く運動を続けて様子を見るしかないようだった
異常がないということを聞けただけでも気持ちが楽になり、おかげで帰り道は足取り軽く夕飯の材料をぶら下げて帰ることができた
玄関の鍵をあけ、扉を開くと郵便物が散乱していた
その中に、何やら固形物が入った茶封筒があった
形が歪になり、いかにもなにかはいっている感じがする
案の定、懸賞に当っていた
「オリエンタル・カレー」のプレゼントの金のスプーンだった
沖縄の那覇で見かけた「マースカレー」のレトルトパックにこのプレゼントの事が書いてあり、早速3口分送りちょうど忘れていた頃だった
「オリエンタル・カレー」「マースカレー」、知っている人はイイが、知らない人にはまた、マイナーものだと思われたに違いない
ぜひ、検索でこの2つを調べて、通販するなり取扱店で購入して食べてもらいたい
気に入ったら会員登録するとイイかもしれない
ある程度のカレー好きの方なら、ウマイと思っていただける味だと思う
そして、プレゼントに応募して金のスプーンを当て、ここのカレーを食べるのも密かな楽しみになってイイのではなかろうか
このスプーンは年代物であれば、5万円くらいの価値があるらしい
いずれ、プレゼントで当った金のスプーンも非売品というプレミアで、それ相当の値が付くかもしれない…
24日
今週は医者付きで、感染症、皮膚、整形、歯科に行く
みな、住んでいるところからやや時間のかかる距離なので、朝から晩まで医者通いに費やしてしまう
感染症以外は、自費で窓口払いだ
仕事をしていないので申請すれば全額戻るが、数回かかっただけで1万円を超えた
なかなか凄まじい
病院の待合の一角に、HIV についてのパンフや情報などが揃えられているコーナーがある
そのひとつに、抗HIV 薬の価格も出ていた
ためしに、私が1日に飲んでいる薬の価格を計算してみた
サニルブジン 20mgカプセルを4錠 ( 2カプセル × 2 = 4カプセル ) 2098円
ラミブジン 150mg錠を2錠 ( 1錠 × 2 = 2錠 ) 2031円
リトナビル 100mgカプセルを8錠 ( 4錠 × 2 = 8カプセル ) 1034円
インジナビル 200mgカプセルを4錠 ( 2カプセル × 2 = 4カプセル ) 515円
合計 5678円
1日の分には、これにダーゼンとガスターが加わるのでもう少しかかることになる
ベースの薬の他にもなにかと要り用なので、まだかかったりする
金のかかる体だ
近頃は実費のために、病院内の銀行のATMを利用することがある
用意していても足りないから、「下ろしてきまーす」と言って、小走りになってキャッシャーに突進していくこともある
医療費を引き出しに行ったつもりなのだが、そう言えば…、なんて夕飯の買い物にと余分に金額を押してしまう
こんなことなので、今月はあっという間にお金がパタパタと飛んでいった
先日、彼がATMでお金を引き出したときに端数の1000円が1000円プラス、2000円札2枚でやってきたらしい
5000円札が来ると思っていた矢先、わいて来た様に現金受け取り口からあの見慣れない2000円札が出てきたときには
ん?、なんじゃこりゃーと目を疑ったようなのだ
私も久しぶりに見たそのお札に首里城の守礼の門がえがかれているのに改めて驚いたりした
そう言えば、5万円札なんて話もあったのはいつだったっけ…
明日は整形外科だ
23日
今日はとても暑かった
部屋の中に吹き込む風もぬるい
庭の植物も春を感じて気持ち良く新芽を伸ばしている
そんな庭のそこここに、きらっと光る行く筋もの線があった・・・、なめくじ、ナメクジだ
家の庭は堆肥作りに落ち葉や生ゴミを置いてある場所があり、この季節になるとそこらへんにナメクジが這い回る
卵からかえった小さいのから気合の入った塩辛大の物まで、いっぱい現れる
私の彼はこれを割箸ではさみ、1ヶ所にあつめて塩をかけて、その反応を眺めるのが好きだ
今朝もおだやかな春の日に照らされて彼が黙々と、はさんではかけ、はさんではかけして、フフフ、と悦に入っていた
彼が言うには、「佃煮にするくらいあるよ…」、こんなグロな輩が彼なのだ
この生殺しを終え、天気もイイから出かけようということになり、電車に乗ってリサイクルショップに行った
3階建てのビル、のように見えたが中にはいってみるとプレハブの掘建て小屋のようで、重いものが置いてある3階の床はベコンベコンに歪み、ガムテープで補強をしてあった
これ、落ちるよね、そう言い交わした私達はそそくさと且つ、静かにリサイクルショップをあとにした
昼食は彼の同級生の蕎麦屋で天もりと天ざるを食べた
ここのエビが見た目よりも重く、かなりの食べ応えがあり、全長15センチは有にあった…負けた
それが2本、他にふきのとう、いも、ナスに、漬物と大根おろし、たっぷりの薬味がついてきた
そばは日替わりで原産地が変るようで、今日は福島産だった
旨めだった
そこの店を出ると、表の空気は湿気っぽくなってこの前行った石垣の街中の空気に似ていた
腹ごなしに一駅分歩き、宝くじ売り場に行った
彼は賭け事、まではいかないが、勝負ごとが案外好きで、特にスロット系が強い
ラスベガスでもメガバックスしたくらいで、いざやるとなると、とことんである
最近はまっているのが、「スクラッチくじ」だ
山口智子がエレベーターでこすっているアレ、仕事の帰りに売り場に寄り、20枚くらい買ってくる
夕飯が終わり、片付けも終わると、「It's scratch time!」と叫び、私に10円玉をわたし自分も5円玉か何かでコスコスし始める
悲しいかな、今のところ最高当選は4等で、高額には程遠い
今回もその当選金額の払い戻しにやってきたのだ
今日行った売り場、彼の行き付けで案外慣れた感じだった
1400円、4等ひとつに末等がいくつか、どことなく彼が寂しそうだ
そんなしょぼくれた彼を傍らに、ふと、「LOTO6」の文字が目にとまった
これどうやるんだろう…、そう思った私は売り場のお姉さんに説明をしてもらった
「一マスで6個の数字を選んでー、当たりを待つんです、それが1組で200円ね」
なるほど
私はためしにと思い、LOTOの紙のマークシートに鉛筆でマーキングして、こうですか、と見せてみた
「ははは、ちがいますー、ひとつのブロックの中で6個選んでマークするのね、それが1組、それでLOTO6って言うの」
私は全部のブロックにひとつずつマークしていたので笑われたのだった
要するに、その用紙全部で5ブロックあるので賭けると1000円、一口1週がけ200円で最高額2億円が当るらしい
これはどう考えても、普通に宝くじを買ったりスクラッチくじで手を汚したりするよりも率がイイ
即、払い戻しのお金で7マスを一口1週がけでマークして買ってしまった
このLOTOには、キャリーオーバー、持ち越しがあるようで、今回の場合、最高金額4億8千万が1等になるとの事で
思わず鉛筆を持つ手にも力が入ったのは言うまでもない
もし、200円で当ってしまったら…ねぇ、買うでしょ
そしてこのくじ、「一口から」と「一週がけから」があり、最高10口で5週がけができるらしい
だとすると、200円で最高の賭けを買って当ってしまったら…10倍、えぇぇーっ!というくらいになる
売り場のお姉さんに、「初ロトですっ」と言い、「大当たりしますようにっ」と答えてくれたお姉さん、いつのまにか仲間意識のようなものが芽生え、絶大な信頼を置いてしまった
このお姉さん、ナンバーズのプロらしく、毎週がけでナンバーズ4を買っているとのことだった
私が、研究とかってどうやるのとか、どんな人が当るのという問いにもすんなり答えてくれたりした
「おんなじ数字を週がけにして2口で買うのね、そうすると大当たりはないけどそこそこイイ額が当るのよ」だそうだ
どんな人が当るのかという問いには、「買い続ける人、無欲な人」という答えが返ってきた
宝くじを買う人に無欲な人などいるのだろうかと思ったりもしたが、実際に初めて買ったビギナーの50代の女性が3等を当てたと、おねえさまは誇らしげに言っておられた
当のおねえさまはそれなりに当っているらしくそのことを楽しげに語られ、女の人に好まれるくじでもあると研究の一端を覗かせる発言もしていた
帰りの道すがら、ロトってイイよね、200円から始められる賭け事、スクラッチはおやつだけど、ロトはメインだよね
こんなことをぼそぼと話しながら春のぬくい空気に変った家路をゆっくりたどって行った
19日
いよいよお別れの時が来た
今使っているPCの調子が悪い
瀕死の重症だ
フォントの設定がめちゃめちゃになり、表示も7種類のみとなった
今打っている文字もいつどうなるかわからない
1998年6月に買ったIBMのAptiva
一時期、父のところに行っていたが、宝の持ち腐れ状態だったので私が引き取った
ネットをうろうろすることから始まった私のパソコン暦は退院後このパソコンで急速に深みにはまって行った
このパソコンに出会って良かったのは、自分でやる、ということを覚えられたことだ
OSがWinなので触っていればそれなりに動かすことができる
ただ、物足りなくなったときには工夫がいるようになった
特に、タイ語の表示とタイ語の変換やフォントをインストールできたのは、とても良い経験になった
しかし、今となってはもう表示すらできない…
もしかしたら、明日スイッチを入れても起動しなかったりすることがあるかもしれない
そうなるとしばらく更新ができなくなる
ここにきて、update に変化がない時は、ご臨終だなとおもってしばらくの間待っていてください
k2 もさびしがるだろうな・・・
18日
今日は2回目の歯医者だった
削って削って型どりまでした
しばらくは右側の歯の治療が主になる
長丁場になりそうだが、仕事の速い医師なので、してもらう私はとても楽でいられる
それに若い男の人なので、好み、ではなくて、もたもたしないのがイイ
以前に行ったところはしゃがれた声の白髪の濃い、いかにも開業してから○十年といった人だったので、いまいちだった
行って2度目だが、ものを食べてもしみなくなって、ほっとしていられる
歯がうずいたり痛かったりすると、そのまわりの者にもどこかおかしいという感じがわかるようで
特に、ねこは近寄らなくなったり、必要以上に擦り寄って甘えて来たりする
うちの”ゆき”などは、そんな私を気取って警戒心が強くなるので「ワンワン」と、なきわめき散らして家中を走り回る
おまけにぴっぴっと、マーキングまでしていく
ここのところずっと歯の事で不愉快だったので、ゆきはずっと吠えつづけ痩せてしまった
かわいそうなことをした
ゆきの声はけたたましく、とてもネコ1匹だとは思えないくらいだ
ためしに、家から離れてどれくらい先まで聞こえるかとやってみたが、なんと、3件先まで行っても聞こえていた
裏にも回ってみたが、猫が大声出しているのがよくわかった
人に聞こえるのだから同じネコにも聞こえるはずで、近所の家ネコや野良ちゃんたちが庭にやってきては、縁側にのって家の中をのぞき込んでいる
この前は、夜、うちの見張り番、”あおい”が窓のほうに唸り出した
こんな時にはどこかのネコがやってきているので、今日は誰だろうねーなどといいながら唸っている先を見てみると
白地に黒のおかっぱの大きめのネコが窓越しにこちらを見ていた
あんたはだーれ?ときいたがなにも言わずに、ぢーっとあおいを見ていた
この声に反応して他の子達も窓の近くに寄ってきたが、そんなときは必ずあおいは、フーッと言って蹴散らしてしまう
神経質になっているのか、その姿はどこか頼り甲斐があったりする
がんばれ、あおい!、そう声をかけると尻尾をぶんぶん振るのがかわいらしい
彼はそんな緊迫した状況で、よく遊び始める
うちの子を一匹ずつお客猫の前でお辞儀をさせたり踊らせたりして、もてなすのだ
たいがいはそんなことをすると相手は逃げ出してしまうが、このおかっぱちゃんはそんなおかしな格好をするネコには目もくれず
家の中を背伸びしたりしながら、なにか探すようにきょろきょろしている
そして、長い余興の順番の最後にゆきがそのネコの前に出されたとき、ピッと反応したらしい
私は見世物に飽きてしまい見ていなかったのだが、確実にその様子は「ゆきねらい」だったと彼は言っていた
身を乗り出すようにしてゆきを見つめていたようなのだ
ゆきも相手のそんな素振りに思わず上ずったようで、わななくように声を上げてしまい、「ねえねえあんただれ、どこからいらしたの」
まるで、どこかのお店のおねえさんのように声をかけていたらしい ↓(以下ネコバカ炸裂)
まあね、うちの子はみんなかわいいし美人だから、他の子が黙っていないのはわかるけど、ゆきは特にかわいいからしょうがない
白いグラマーな体にまっすぐに見る金色のひとみ、ちょっとはなれたピンク色の耳はチワワのようにも見える
鼻にかかったやさしい鳴き声はまるでおねだり上手のサービス業のお姉さんみたいだ
くるんとカールした尻尾はネコじゃらしと間違えて他のネコはじゃれ付いてしまうほど
そんなかわいいゆきちゃんが毎夜毎夜腹の底から出す遠吠えは、石焼イモに群がるおばさんのように雄猫を魅了する
しようがないね、持って生れたものは罪つくり (ネコバカ終わり)
こんなゆきに私は一時忘れられてしまったことがあった
入院中、4ヶ月ぶりに外泊のため帰宅した時のこと、このゆきの他4匹はにおいを嗅いで、しばらく考えたくらいですぐになついてくれたが
ゆきは私のにおいの違いに敏感で、別の人と思ってしまったようなのだ
しばらく点滴をしていたせいで、体から点滴の匂いが出ていたようなのだ
声の調子は私らしいとわかってくれたのに近寄ってくれない
いくら声をかけてもダメだった
そんなとき、涙が出そうになってしまった
私が体の不調から入院することになったその当日の朝、身支度して出かけようとすると、ゆきが座って両手をそろえてぢっと私を見ていた
ん、と口をすぼめて私を見ていた
その姿は入院していた間、毎日のように思い出され、はやく帰ってゆきに会いたい、と彼が見舞いに来てくれるたびに懇願していた
調子が良くなり外泊の許可がおりたとき、やっとゆきに会えるとおもい、その思いでいっぱいになりながら家のドアをくぐった
ネコたちの声が聞こえ、家に帰ってきた、としんみり感じ入ったりもした
ネコ達それぞれの顔を見たときには別の涙が出そうになった
それなのに、ゆきはいまいちノリが悪かったのだ
まあ、そんなでも、食事が終わってソファで横になっていたとき、ゆきがそっとやってきて、私のおなかの上で大の字に伸びて寝てくれた
久しぶりに感じたネコの、ゆきの重みは前よりも随分重くなっていた
あれから2年、みんな大きくなってずんぐりとした大人の猫になった
イヌ並になったビリー、しもぶくれのあおい、胃下垂のさちこ、おしっこ女のナオミ、そして、ウサギ走りになったゆき
彼はそんなネコの子供達をかわいがりながら叱りながら、毎日ネコの餌代を稼ぐため仕事に精を出している
私はこの家族の一員でいられる幸せを毎日かみしめると同じに
できればこのままずっとみんなでいっしよにいられればイイなあ、と密かに思っていたりしている
15日
2年前の今日、長い入院生活が終わった
2年も経つのにまだあのころを忘れないでいる
今日の夜、久しぶりに彼が腹筋をしていた
は、は、は、と息づかいが聞こえ、しているなとすぐわかった
けれど、その割りにその荒い声が長い
あーれ?と思うが速いか階段を上っていた
その間もまだ聞こえていたが、なんの事はない
セット数と回数を前よりも多く増やしていただけだった…、けっ、
そして今、機嫌がイイのか、彼は「島んちゅぬ宝」を見事に一本調子で歌っている
息苦しい…うぅ
今日の昼飯はカップ麺だった
この前の旅行で買った「金ちゃんヌードル」だ
那覇空港で見かけたとき、そのシンプルな外装に目を引かれ、つい、手にしたその即席麺は徳島で作られていた
そのときは買わなかったが、先日、石垣の街中のスーパーで見つけ、そのままお会計してしまった
私と彼はそう言う衝動買いした食べ物はすぐには食べない習性があり、今回も自宅にお持ち帰りになって、しばらくしての味見になった
ビニールで包まれているカップはプラスチック製、思いのほか破れにくくなっていた
四苦八苦して破いているとき、ふと、そのフタに書かれている文句が目にとまる
「1万円プレゼント…、おおおーッ」
こんなマイナーな製麺業者でも、プレゼントによる販促が行われていることに驚きと、♪〜金、銀、パールプレゼント、のような懐かしさを覚えた
カップの側面に書かれている詳細を読むと、どうやら応募券がいるらしいことがわかった
どこ、どこにあるのっ、と破いたビニールやフタなんかをひっくり返したりしてみたが見当たらない
「底、底っ」、彼が焦っている私を冷ややかな目で見据えながら、ちゃーをすすりながら教えてくれた
くうーッ、となぜかしてやられた悔しさがこみ上げる反面、絶対当ててやると、妙に意気込んでいる自分に気が付いた
カップの底、まあるいシールが張られていた
このシール、「つる金シール」という名前があり、鶴が羽をひろげその上に金ちゃんとかいてある
どこか古ぼけたブランドのようで、手元に残しておいてもプレミア的な価値はあるのではないかと思うシール、びちっと貼ってあり、なかなかはがれない
この貼り加減がまた、絶対に当ててやる、と思わされてしまうのが心憎い
私と彼の分で2枚、たいがいの場合、これくらいのプレゼントだと2枚を一口でというパターンなので、「もらい」なんて悦に入っていると
彼がまた、「6枚一口」と、見事に小躍りしていた腰をぽっきりと折ってくれた
このマイナーな見た目にも金かけてないカップ麺のプレゼントでよ、6枚一口はないぜ、どおすんの、あと4枚、どこで買えっていうの
「また、買いに行けば」
どうでもイイから、はやく作ってよ、と言わんばかりに彼がつぶやいた
そうね、そうね、まったくそのとおり!期限は7月だからチャンスは残されている
そんなこんなで食べ始めた金ちゃんは、さっぱり系のしょうゆ味で、ダシがよくきいていておいしかった
椎茸とたまごの具が味わい深い
あぶらっ気もないので、年をとった人にもいけるのではないか
ただ、食べてから6時間くらいすると、おなかがぼこぼことしてガスがよく出るのが難点だ
これを書いている間も、ぼこぼこ言っておなかの中をガスがめぐりまわっている
彼などは、下痢をしたらしく、胃や腸が弱い人には注意と覚悟が必要かもしれない
入院中もこの「カップ麺」については数々のドラマがあった
簡単に覚えている物から・・・
カップ麺は免疫を下げる、骨を溶かす、脂肪になって下っ腹に付いてみっともない体形に変えられてしまう
一度食べると薬の副作用で止められなくなる、など、弱気になっている入院患者にありがちな根も葉も、の話だが
真剣に、どうしよう食べちゃった…、なんて思ったりしたこともあった
同室の人などは、消灯の後、どうしても食べたくなると言っては、こっそりと、しかし、大きくすする音を立てながらズルズルとベットの上で食べていたりした
それを看護師に見つかり、30分、暗闇の中でしかられつづけたなんて言うのは、今も知り合いの間ではイイ語り草になっている
食事ものどを通らなかった頃、食欲が出すぎてこんな盗み食いまでしていた頃
カップ麺が患者の円滑剤になったり、ストレスのはけ口になっていたりした
今は、家で彼と食べることがほとんどだが
包装を破いてフタをあけ、お湯を注ぐときは、なんとなく幸せな気分になったりするときがある
13日
整形外科の予約を取った
昨年からずっと痛い肩の追診だ
悪くはなっいないので問題はないよ、と言われているが、こう長いとたまの気分転換に診察をしてリフレッシュして痛みにのぞみたくなる
1ヶ月前に顔の半分が痛み、首や手の指のこわばり、足のつる感じがあったので、首の関係かヘルペスの仕業かと主治医にいわれたのが気になっているのもある
予約が取れたのは2週間後なので、経過を診るには充分だろう
間には歯医者やいつもの外来に加えて皮膚科も受診する事になっている
航空券の予約も取る事になっていたが、なんせJALのバーゲンフェアーの先行予約ともなると
webにさえ、アクセスができない
http://www.jal.co.jp/ これのホームもなかなか表示されない
結局、夜になってログインできたが、予約はいっぱいになっていた
近頃、彼のダイエット計画が中断している
石垣から帰ってから、一度も運動している気配が無い
疲れているのだろうけれど、なんだか残念だ
せっかく体が慣れ始めたときだったので続けていられれば太らない体作りのイイ切欠になったはずだ
私はといえば、それなりに運動は続けているので、ひどく脂肪が付いたり、腹筋運動ができなくなったりなどということがない
体力は無いが、やはりそれなりに動けている
慢性的な疲労感と寝不足を除いて、体調管理は現状維持をしていると思う
調子がいまいちと思っていても、それなりに普通に暮らしている気はする
”病気を持つ”という事は、こんなふつうっぽく感じられることの連続でできているのだろうか…
11日
歯医者に行った
3年前に抜いたところにブリッジしてもらおうかと行ったが、虫歯がいっぱいで時間がかかりそうだ
ついでに磨き過ぎで歯が削れていたらしく、道理で冷たい物や甘い物がしみしみだったわけだ
おまけに、歯軋りしません?などといわれたが、寝ている間のことなので自分にはわからなかった
年齢なりの歯茎の後退もあった
右奥歯の親知らずが横に生えておとなりの歯を押していることもレントゲンで発覚、それに輪をかけてその2本が虫歯になっているので抜くようだ…
神経も引っこ抜くらしい
今日早速、下の歯3本治療したが、今ごろになって痛い
麻酔したあとが痛くなるのは以前にもあったけれど、3本同時は始めてで、ちと憂鬱だ
また来週には他の歯の治療が控えている
歯の磨き方の指導なんかしてもらって5000円ちかくはらった
久々の医療費の自腹だ
それにしても、消毒してくれたよな…
歯の見えている部分って、98%がカルシウムでできているそうな
歯茎に隠れているところは70%くらいと言ってた
ここでもカルシウムが足りないということが関わっているみたいだ
10日
戦争で動きがあった
米英軍がイラクの大統領宮殿に戦車で侵攻したようだ
既に、アメリカ国旗が掲げられているらしい
イラク兵は宮殿から逃げ出している
同じ人間同士で、その優劣を競い合っている
大多数と少数の違いをより確信させられる
痛みを感じるなら、わかるだろうに…
7日
ここ何日か、忙しかったのもあって疲れ気味だ
ちょっと気を緩めるとまぶたが落ちて気がつけば30分くらい経っている
転寝はよくないが、自然と寝息を立てている自分に気がつく
おまけにネコたちが乗っていたりして、暖かくてずっと寝てしまいそうになる
春眠、なんとかだ
春のぼやけた天気に風は思いのほか冷たいので、窓を開け空気を入れ替えてみると、ふんわりと甘い香りが部屋に流れてくる
植物の呼吸が大気の中にも満ちているみたいだ
薄着になれるのも間近い気がする
これから6日の日曜まで、石垣島と黒島に行ってきます
ちょっと一足先に黒くなってきます
3日
メガネができあがった
先週、食事会に行く前になにげなく立ち寄った町のメガネ屋さんで、レンズとフレームのセット11300円で作ってもらっていたものだ
オフィスグリーンという色のレンズに、青の透けたフレームだ
レンズは上の枠だけでとめている
軽くてイイ感じがする
裸眼よりも落ち着いた色合いになり、特にちらつきが無くなる
不思議に網膜の炎症で見えにくくなっている部分も、その範囲が狭められ見え易くなった
ネコたちの前でかけてみたが、あれっ?というふうに顔をのぞきこんできた
鼻を寄せて匂いを嗅ぐと納得したように体をなめていた
髪の毛も切ったので別の人に見えたのかもしれない
今回は、今野雄二になってしまった
あの方もやや柔らかい傾向がある
テレビの何かの番組に出演されていたときの、机の上に両手を軽く握って横目になると、今の私によく似ている
彼に言わせれば、へぇー、似合ってんじゃん、である
彼にもかけさせてみたが、似合う
これで共用が増えてしまった
共用といえば、HIV に感染していたにもかかわらず、以前はタオルやかみそりなどをいとわず使い回しをしていた
流石に、歯ブラシは別だったが、あまり気にせずに毎日を送っていた
当然、セックスもゴムなどは使わず、ナマだったが、今のところ彼は陰性、私は陽性のままでいる
考えてみれば、この、お互いが共用だった頃、 どこか自分に似たもうひとりの人間がそばにいて、なにかにつけその存在感を肌や直に肉体で感じられてた
それが感染ということの発覚から体から心への結びつきに変り、空気を読むような存在価値になった
それでも、何かにつけ気持ちの良くなる事を言葉の端々で表現し、そのときのお互いを確認し合うことができている
これもまたあの体で感じる高揚感とは別の、もうひとつの達したような不思議な放出を感じたりする
満足のカテゴリーは知らないところにいっぱいあるのだなあ、と、また快感のポイントを探り当てたような気がする
2日
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