2003
2
Feburary
ここ2日間、忙しかった
全身を良く動かしていたようで、京都以来の筋肉が付いた
不思議だ
ちょっと動けばすぐに筋肉になり、ちょっと動かなくなると脂肪になる
良く動いて疲れたのか肌が荒れてきている
肛門もまた切れた
久々に薬をぬった
しみた

カルシウムを意識するようになってから、俄然食べる量が増えた
1日を通してのバランスなんかも考えてみると
朝はビタミン、昼は炭水化物、夜はたんぱく質がイイ感じに効いているようだ
カルシウムは3食欠かさないようにしている
近頃はチーズも加えて、カロリーアップだ
こんなことを2ヶ月くらい続けていると、体もそれに合わせているのか、不思議と体調管理ができてきているような感覚がある
朝と昼はそれなりに、案外いいかげんにしていても、夜の食事は大切らしい
特に、たんぱく質は重要な気がする
自分の体調や体の目に見える変化を考えて、たんぱく質を多くとっているが
そのせいか、唇が切れにくくなった
歳成りの小じわも薄くなってきている雰囲気もある
これが、つい、たんぱく質の量が少なかったり、食事を簡単に済ませてしまったりすると
翌日の朝、起き掛けの欠伸では、ピッと唇が裂け、トイレでは肛門も裂けてしまう
そんな日の夜はたんぱく質満載の献立にする
そうすれば、肌は夜の間に調子を取り戻すようだ
こんなだから調子に乗り、ほぼ1年ぶりにプロテインを買ってきて、ヨーグルトに混ぜたりして食べている
バニラ味にしたので思ったより美味しく食べられる
ステロイドも中止になって1年が経とうとしている
体の機構も自給自足でき始めたのかわからないが、体調を崩してからご無沙汰していた力みたいなのがふつふつと沸いてくる感じも出てきた
このままでは、去年やめたジム通いが復活しそうだ
どうもホルモン剤を飲んでいた間、気力が続かないようなやる気が失せていくような
良く言う、みなぎる感覚がなかった
サイトメガロが副腎をいたずらしてくれたので、私のからだではホルモンがうまく出ていない状態だったこともあり
知らないうちに体が休眠したらしい
潤滑油がなくなれば、動くこともなくなるから当然だったのだろう
免疫が少なくなるということは、ある程度で必要な分を使っていくことにも似て
無理をする必要がない、ということを自然に体現しているのかもしれない
免疫が増えてくれば、それなりに必要なもんができて
無理が効くようになっていくのかもしれない
抗生物質も減り、残りは1錠だ
これはしばらく続きそうだから、体もこのままで行くのかもしれない

27日



また目の調子が今ひとつだ
網膜炎が大きくなっているのか見にくい
明るさも両方の目で薄暗くなってしまった
まったくもうーっ、だ
今週は眼科だからいろいろときいてこようとは思っているが、忌々しい
けれど、見えないこともないので、それなりにいそがしい
買い物の行きかえり、なんとなく目がゴロゴロすると
結膜炎に似たかんじ、もしかすると花粉症かな、とおもったりしたが
あまり気にしないでチャリをこいでいた
雨の前には静かげに咲いていた梅が、枝にびっしりと花をつけ派手になっていたり
チューリップの芽が驚くほど伸びていたりして、あっという間に近づいてきた春に、少し戸惑ってしまった

入院していた頃の春は、もちろん病室から眺めるだけの味気ないものだった
梅の咲く頃には退院かな、なんて言われていた矢先
薬でアレルギーを起こし、全身赤く腫れあがり
かゆみに皮膚のケロイド、かさぶたのひび割れなどで、風情などみじんもなかった
その頃にしていたデノシンや抗結核薬の点滴も皮膚からはできなくなり
右の鎖骨の下からセントラル・ラインを入れ、直接血管に輸液を流し込んでのタコ状態での梅見だった
体から管を出し点滴台をお供にして熱に浮かされた重い体を引きずりフラフラと内緒で病院の敷地内にあった梅の木まで行ったことがある
この花が盛りになる頃は、まだかなり冷える
40度近い熱が、その冷たい風をものともさせないでいたのは、やはり脳症もあったおかげかと思ったりする
ガラガラとコンクリートの上を歩くと、点滴台のゆれで自分の体がふらふらとした
毎日の熱で体力が奪われ、すぐそこだと思っていた目的の木にはなかなか着くことができず、何度も立ち止まって息を整えた
深呼吸などではない、口先だけでする呼吸は、逆に苦しくなるくらいで
点滴台という子分を引き連れた自分にはあまり意味がないように感じていたりもした
なかなか進まない足、すぐに苦しくなる肺、役に立たない呼吸…
おまけに体から管を出し、何をしているんだろうと思ったほどだ
それでも、なぜか足取りはもたつきながらも、梅の木を目指していた

入院していた頃とは打って変わり、あの頃のような不自由さはなくなったものの
未だに体の不調はある
ふいに見かけた梅の花、香りはどうかとおもって顔を近づければ、えぐい甘味のある春特有の植物の芳香を感じることができる
あの頃とは違う自分がここにいるようで、また、立ち止まったりしてしまう

25日



今日もよく食った
夕飯に何を食べたいか、いつも朝食を食べながら考える
彼が「ハンバーグ、とんかつ、カキフライのどれがイイ?」ときいてきたので
肉っぽくなくて、季節感があるカキフライを選んだ
それにキャベツの千切りにきのうの五目豆の残り、セリのお浸しにたくあんとシラス
それに加えて彼が、カキフライだけだとなんとなく寂しいということなので豚ヒレ肉でネギとししとうを間にした串カツも揚げることになった
晩酌は泡盛だ
ご飯と沖縄で買ってきた唐辛子スープも付けた、超ハイカリ飯だったが
完食だった
…また、食べる物の話だ
ちなみに、明日の夕飯は、はけんちん汁と温やっこだ
こう毎日食べる物を考え、作って食べられるというのは、この上ないよろこびだ
こんな自分、エイズ全盛の頃からはまったく考えられないことだ
入院していた頃、夕飯に牛丼が出たことがある
そのときには、抗HIV 薬が始まって数週間経ち、副作用で食欲もなく吐き気があり
食事をすることが苦痛になっていたときでもある
食べる気はないのに食べなくてはいけない
食べたほうが体力がつくとわかっているのに手が動かない
あの感じは、ほとんど記憶に残っていない頃のはずなのにしっかりと覚えている数少ない思い出だ
箸を持つのも億劫でため息をつきながら一口をちょっとだけ口に運び、味わうともなくモゾモゾと口を動かし飲みこむ
味覚も副作用でおかしくなっていたこともあり、しょうゆ味は苦く、タマネギは臭く、肉は生臭く、とても食べられる物ではなかった
こんな物を食べるのなら、食べなくていいや
そんな風に思って箸をおいた時、看護師の人が一言かけてくれた
無理に食べなくてもイイよ、食べられそうな物があったら食べればイイからね
この言葉は今でも忘れられない
周囲から、食べろー食べろーとせっつかれといたこともあり
そんな矢先、食べなくてもイイよ、などと言われたことなどなかった自分に
「がんばらなくてもイイ、今はダメでも、そのうちなんとかなるさ」と言ってくれたような気がした
そして、このとき、自分の病気のことをまた少しだけ理解できたのではないかと思っている
このときの牛丼は3時間かけて半分を食べ、一言かけてくれた看護師さんに下げてもらった
時間は消灯時間直前だった

今日、また肛門が裂けた
ため息が出たが、まあ、良くなるときが来るさと思える自分がいる

22日



風が強く寒かった朝なのに、午後からは暖かい陽射しでいっぱいの小春日和になった
買い物の途中の道端に、イヌノフグリが咲いていた
桔梗の仲間の1cmくらいの花の青が目にしみる
川辺の傾斜には光を反射して菜の花の葉がおいしそうに照らつく
毛だらけの新芽を枝いっぱいにつけたネコヤナギ
おまけに、盛りあがった土の山から、モグラが顔を突き出してヒクヒクと春の空気をかいでいた
梅も咲き、どこか空気も甘くなり、水仙などのつぼみが開いていればなおさら、甘さが増しているようだ
枝にとまる鳥もおっとりとして、さえずりはあくびをしているかのようでかわいらしかった
のどかな流れの中、厚着をして縮こまっている私は少し恥ずかしい気がした
プリムラ

この花は、春のにおいを感じさせる
今年の香りは、アールグレイだった
黄色系統の品種に香りがある
年が明けてから初夏まで咲きつづける

21日



この目ではっきりと見えるようになってきた
まぶたを動かしたときの異物感がなくなり
うっすらと張っていた白いもやもなくなった
左右の視力のバランスが違うのは変らないが
一応、見やすくなった
目が疲れなくなったし、ドライ感も和らいだ
左目の中の動く物はずっとあるが、やっと気にならなくなる余裕ができたので
気持ちも良い
この目のことはどう言えば自分の見ている世界をわかってもらえるかとしばらく考えつづけてきた
特に、目の中の動く物、は伝えにくい

下の穴も調子がいいのか出血がない
薬も数日塗っていない
ただ、する時は開き具合を加減しながらなので
イッキ出しの快感はない
裂けるのこわいし…

天気がコロコロと変り始めている
春になりかけの様子が見てとれる
庭に植付けをした「クリスマス・ローズ」が花を咲かせていた
正確には「レンテン・ローズ」というキンポウゲ科の植物だ
彼と知り合った年に買ったので8年が経つ
昨年の春に庭をリメイクし、植えるスペースができたので、そろそろかわいそうなくらいに成長したのを期に土間へ引っ越させた
植えた次の年は咲かないだろうね、と話をしていたがどっこい生きていた
それに鉢のときよりも輪が大きい立派な花だ
花茎も太い
キンポウゲは雪の中でも花を咲かせる、温度に敏感な植物だ
うちの庭にも春がそこまで来ているようだ

20日



ここ何日か目の具合が良くない
ゴロゴロするようで乾くような感じがとれない
網膜にも炎症があるようで、両方の視界に見えないところがある
見るものはちらつき、ダブって見えてしまう
左目の中にある炎症の跡の残骸がぐにゃぐにゃとよく動くようになり邪魔になっている
暗いところではうっすら見えていた部屋の感じもよく見えなくなってしまった
目は起きている間、ずっと使っているところなので、その不自由さはイヤでも感じてしまう
このまま見えなくなって行くのかな、とかんがえたりすると気がおもくなってしまう
でも、見えなくなるのならそのときまでずっと見続けていたい
大事にするのも必要だけれど、結局見えなくなるのなら見ながら見えなくなりたいと思う
それまでずっと見ていたい
きのうの朝で抗生物質のクラリシッドが終わり、残りは目の抗生物質だけになった
前にも、抗結核剤2種が終わってから体の炎症が出たり、眼の調子が悪かったのでそれとも考えられる
抑えられていたウイルスや細菌がハバを利かせているのかもしれない
がんばれT細胞!がんばれ白血球!!だ

16日



すっかり春めいている
朝の冷えこみもなんとなく楽に感じる
風はまだ冷たいが、浴びる陽射しは少しだけギラついている
今年はなんだか目がゴロゴロする
結膜炎のようになっている
もしかしたら、花粉症かもしれない
毎年、この時期に何かあると花粉症ではないかと勘ぐるがそんなことはなくて自然と気にならなくなっていた
それが先月あたりからずっと続いて、違和感がとれない
やばいかな・・・
家には、花粉症だね、というのが二人ほどいる
ネコのさちことビリーだ
ビリーは目が腫れて、クシュンとするくらいであまり気にしていないようだ
さちこは少し敏感だ
掃除のときに窓をあけ、おもての空気を入れると途端に連続してくしゃみをする
した後はかゆそうに手でハナをかいている
目も腫れて涙でぐしゃぐしゃだ
おととしくらいからはじまったこの症状は、2週間もすれば治まりいつもの美人 (久しぶりにネコバカ) に戻る
そして、今年ひどいのはナオミだ
ひだり目がぶつけたかのように腫れてぐしゃぐしゃの涙目だ
少し体もだるそうだ
人もそうだが、アレルギーが出ると体がほてったようになってだるくなる
ネコも同じようで、ひがな1日寝てばかりいる
本人も目がうっとうしいようで、しばつかせている
目薬をさしたりしているので、このまま様子を見ることになるだろう

肛門の塗り薬が効いているようで、出血が止まった
ヒリっとした裂ける感じの痛みはあるが血が出ないだけウレシイ
肌の荒れも軽くなってきているのでかゆみも減った
やはり、春
もう少しのがまんだ

13日



最近、よく食べるので体全体が膨らんできたようで少し重たい感じがする
今日の夕飯は、ニラ炒めに餃子をビールでぺろり、ネギ味噌ラーメンまで食べ腹がせり出してしまった
その出っ張った腹をひとまわり摩ってポンなどと叩くと、タヌキのようで少し気分が良くなる
ラーメンが食べたいと思うといつも行くお店での晩酌だった
ちなみにきのうは彼が作ってくれた、タイのグリーンカレーと春雨サラダだった
もちろん、ビールは欠かせない
私は御代りまでしたのでなかなかのカロリーだったに違いない
今日の昼食はそのカレーの残りだったが、味がなじんで旨かった…
なんだか、食べることが仕事みたいなお相撲さんのようで、エンゲル係数を上げるだけの浪費ぐせのあるホモと思われてしまうかもしれない
それにこんな風だと、さぞかしイイ生活をしているように思われてしまうかもしれないが
食事などは、豪華に見えるが単価は安い、がモットーでスーパーや八百屋のチラシチェックは見逃さないようにしているし
一応1週間の献立なんかは考えているので、それ以外は買わないようにしている
ケチっているのではなくて、必要な物を買い過ぎないようにしている
ただ、たまに食べる意欲が、すっと無くなるときがあり、そんな感じが続いてしまうと、てきめんに体が痩せていく
脂肪だろうが筋肉だろうが2日くらいで無くなってしまうこともある
だから、この前増えた体重も1キロ減っている
こんなに食べていても血糖値は正常で、尿に糖も出ていないし、背中も痛くならない
いまのうち、かもしれない
以前に悪性腫瘍の友達に言われたことがある
「食べられるうちに食べときなァ…」
言われたときには、食欲などなく、げっそりとしていたときなので意味などもわからなかったが、今はなんとなくわかる
食べられる実感は、即、生きている実感なのだ
なのに、忘れてしまったように食べることについて興味が無くなるのは自分でもよくわからない

11日



季節の変り目を意識してしまう1日だった
朝から体がだるい
とてもだるい
きのう、階段から落ちそうになりとっさに手で押さえたら肩を痛めてしまった
人が来るということで掃除を念入りにしたのもあるのかもしれない
こんな時はかえって動くとスッキリするよ、なんて彼が言うがそんな気はまったく起きない
ネコもだるそうで、ゆきの他4匹は眠りこけている
部屋に差し込む日の光も春で、まったく気だるい雰囲気作り満点だ

近頃、身の回りが「沖縄」で染まってきている
朝、新聞をひらけば琉料理の特集、テレビをつければ沖縄では桜が咲きました、と報道され、
彼においては沖縄関係のホームページばかり飛びまわっている
話題も8割堅、沖縄関係でしめられる
今度行く旅行も、また沖縄だ
私も好きなのでいいれど、少し不気味なくらいに沖縄が染み込んでいるようだ
Gallery でも2つ展示している
「沖縄2」では、少し沖縄についての状況も聞き書きしてみた
人によっては駐沖縄米兵にイイ感じは持っていない感もあるようなのだが
ある人からは
「米軍基地に関してはそのガイドさんは物の見方が偏りすぎてると思います。結構平和に共存してると僕は思いますよ」というメモをもらった
人に依存するところの格差は表裏一体でフランクに語るには落差が大きいということも知った
この「沖縄」にまつわることは、もしかしたら私の一生にかかわるかもしれない話題かもしれないので、興味を持ちながら、遠巻きに考えていきたいと思う

10日





今晩はビリーが一緒に寝るというのでベッドの中に寝かせている
ネコとは言え、形は人の子供並なので案外、窮屈になったりすることがある
腕枕も好きなのでしてやるとグルグル言って寝てしまう
でも、私がちょっと寝返りを打つと、ああぁーといって文句を言う
ハイハイとなだめると、また寝てしまう
このまま布団の中で朝までぐっすりだ

HIVに感染していると、用心していても日和見が出て、まったく面倒なことになる
ペットと暮らすということもある程度のリスクがあり、ネコでは「トキソプラズマ症」という合併症が代表的だ
通称は「トキソ」という
「トキソプラズマ・ゴンディ」という原虫が介在する疾患だ
排泄物からの感染で、一見派手な症状がある
手足をばたつかせたり、麻痺したようになって動かなくなってしまうなど、脳の炎症がかかわって起こるようだ
治療はステロイド剤の投与など、カリニ肺炎の予防と似たラインで治癒が可能らしい
私はネコ5匹と暮らしているが、まだ経験がない
たぶん、家ネコとして表に出していないため、他のネコとの接触がなく
この原虫を持っていない、というのが主治医の見解だ
もし、持っていたとしたら真っ先に私に症状が現れるとのことなので、納得している
ビリーはねむいのを我慢しているようだ
目を瞑っているだけで転がっていない
寝かしてやりたいので、今日はこの辺で…

9日



今日は「ライム」を探しに出かけて行った
私の住んでいる辺りでは、レモンはあるけれどライムは無い
ゆずはあるけれど、すだちがないという具合で、少し足を伸ばして買い物に行かなければならない
なぜ、ライムが必要なのか
日本酒+ライム=旨いカクテル、という訳だ
日本酒はどんな物でもイイけれど、「醸造用アルコール」が入っていないものを使う
安くても高くてもこの添加物が無い物を選ぶ
ライムはなるべく重いものを絞り器でしっかりと根こそぎ絞る
絞ったあとの皮は流しの下や靴箱に入れておくとにおい消しになる
この合わせは、ジン系のカクテルそのもので、とても旨い
幾らでもいけてしまう
ぜひ、ライムと日本酒を見つけて1度やってみていただきたい
「醸造用〜」が入っていないので、二日酔いもない
非常に気持ちのよい飲み口に程好い酔いを体験できること間違いなしだ

HIVに関する実態は、いぜん語られにくいところがあるようだ
その元凶を暴く必要はないが、黙っていてはその存在すら忘れられ、意識もされなくなってしまう
そうなってからの後悔はあらゆることを無に還してしまうパワーがある
その絶望感にも似た疾患は、未開の地に降り立つ赤ん坊だ
ひとりでは死ぬのを待つだけになってしまう
死ぬのを待つだけになる
生きたいから各々の疾患を抱えるということなのだろう

8日



あのサイレン再び
また火事だった
同じような時間にきのう聞いた消防車の急ぐ警鐘だ
噴煙や火の粉はなかったので、遠いところか小さな火災だったのかもしれない
きのうの今日という事もあり、誰も確認しに表には出てこなかった

肌のたるみを感じるようになった
触ると以前のようなハリがなく、ふにゃっと柔らかい
鏡をのぞいても心なしか顔の作りが下にたれているようだ
顔の筋肉も衰えたのかもしれない
顔面体操も日課にいれよう
肩の調子は今ひとつ変化が少ない
右肩は痛みが強くなっているし、両肩とも、すばやい動きはできない
じっくり過ぎる経過が、いつやってくるかわからないゴールを余計に遠くに感じさせてくれる
昼間、トイレにしゃがんだついでに、もらった薬を塗ってみた
チューブに入った挿入可能型のヤツだ
紙にひねり出して、そ、と撫でつけた
さらりとしているのかと思えば、硬く靴墨くらいの硬さがあったのでしっかりと付けられた
やはり、この感染症では肛門なども発病しやすいようだ
なにかにつけ切れたり腫れたりと快適な肛門は維持しにくい
まあ、いつか気にならなくなるときも来るのだろう
先日の外来で、こんな現状をつい口にしてしまった
「次から次へとよく出ますよね」
「ははは、そうだねぇ、」明るく受け流してくれた主治医のこの言葉が、案外気持ち良かったりした

5日



きょうはあっという間の1日だった
航空券の予約のために午前中からパソコンを起こし
予約フォームの手前までページを進め
12時半発売までのわずかな時間に買い物に行き
長期戦覚悟の身支度でモニターの前に座った
カップにお茶を入れ、カルシウムせんべいをかたわらに備え
往復の時間や便名を確認して、これでOKというところに突然のサイレン
人が真剣な時にうるさいなーっと、勝手に思いながらも目はモニターの「アナログタイ時計」を見つめていた
文字盤がタイの数字になっているソフトで、秒と一緒にゾウが踊るかわいい工夫が気に入っている
コチコチと動くをゾウ見ながらもサイレンは鳴り止まず、かえって増えてきている
窓の外に目をやると、ふわふわとなにやら落ちてくる
灰だ
雪のようにふわふわと舞っている
火事だーッ!!
そう、あのサイレンは消防車のものだった
窓をあけると、きな臭い
住宅のどこから火が出たのかと探しても…ない
いちおう、おもてに出て煙なんぞを探したら、どうやら近くの空き地のゴミからの出火のようだ
不法投棄のゴミが自然発火したのか、もんもんとイヤな色の煙をあげ、灰もどんどこ降らしあたりをこげた匂いで充満させていた
ぼやの大きめの火事だったようで、広がることもなく鎮火したようで、「良かったわね〜」などとヒマなおばはん達はついでに立ち話を始めていた
ここで私は気がついた
何か忘れている
戸締りはしたし、ネコは寝ている

!予約っっ!!
走って家に帰り、けろっぴのマウスをカチカチしたが、時すでになんとかで
システムがいっぱい画面に、飛びますっ状態だった
それから1時間、クリックのし通し
それでも大忙しのようで半ば諦めて鍋焼ききつねうどんを食べ、薬を飲み、なんとなくクリックしたらつながってくれた
往復もほいほいとれて予約番号が送られてきた
終わり良ければ全てよしというのかな

4日



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