0 4 ' 0 6
水無月の晦日の大祓も終わり、7月になった
これで一応、6月のメモも最後になる
ここの窓からは、ほとんど丸い月がカサをかぶって私の部屋を眺めている
ネコたちの耳掃除をした
ふとめにしたゆきの耳の汚れが気になり、ひっつかまえて耳の中を覗くと耳垢が溜まりやや紅くなってしまっていた
飼い主の怠慢のイイ現れだ
早速に綿棒でほにょほにょとこすり垢を取り、固く絞ったタオルでささっと拭いてやった
初めは慣れないことに耳をすぼめてフタをしてしまっていたりしたが
片耳を終える頃にはそんなに嫌がることもなく掃除をさせてくれるようになった
そして、ついでなので他のネコたちも点検することにした
ナオミ、ゆきに次いで汚かった
同じく掃除してやったが、ほとんとほ抵抗もせずに、やられるがままで綺麗にしてやることができた
さちこ、おもったよりも綺麗で驚いた
なにしろ、汚くて狭くて臭いところが好きなので酷い状態なのではないかと思っていたのだ
あんがいキレイ好きなのかもしれない
あおい、問題なし
ビリー、少し垢っぽかった
綿棒で垢のある所をコスコスすると、おもしろいことに後ろ足がひくひくと引っかく動作をする
その様子があまりに可愛らしかったので、反対の耳も同じようにしてやると、ひくひくと引っかく動作をした
ネコの耳は柔らかくデリートなので人がするようすると傷をつける事になるらしい
面白がりながらもこの事に注意していたので大丈夫とは思うが、掃除し終わった後になってからゆきが耳をかゆがっているようなのだ
後ろ足で耳の中をこすっている
傷をつけて何かに感染しないとイイが、・・・気になる
アイロンがけの間、また「ファイナルディスティネイション」を観てしまった
高校生達が旅行に行くために乗った飛行機が落ちる筋書きで少しおっかない映画だ
どこかに旅行に行く前、旅先で着る洋服のアイロンがけの最中に何故か観てしまう…
イイ気になり過ぎるなよ、という警告なのか
それとも、・・・などと考えると、すっかり映画の内容とシンクロしてしまう
こわいこわい
肝心のアイロンは今回に限り思いのほか時間がかかった
かわった折り目や服の仕立てなどでかけ方がちがうのでホント時間がかかった
細かい事に気を回しすぎ、と言われそうだが
旅先でプレスしてもらうとしても、自分でかけるという事で気持ちが変わるのかもしれない
寝て起きれば、完璧に月が変わっている
6月は忙しかった
初めて会う人達もいたりしてなかなか手応えのあった一ヶ月な気がする
それにしても、これからまだまだいろいろとイベントが待っている
なので、明日明後日はゆっくりしようかな
2004年7月1日 午前 12:47:53
庭の木の剪定をした
つつじが伸び放題だったので整枝を兼ねてバッサリいった
木としては迷惑なのかもしれないが、切った方がしっかりと育つので毎年花が終わった後にバッサリである
でも、隣から丸見えになるのも今ひとつ気が引けるし
夏場だと全裸に近い格好でうろついたりするのである程度、目隠しになる程度に残したりした
ついでに、地植えにしたホークシャーと月桂樹、茶毒蛾にやられたツバキの葉などを切り落とした
今年は植物の成長が早い
害虫と呼ばれる虫達の発生も多く、いくら防虫しても追いつかなかった
自然の成り行きなので、こちらが手を出す必要はないが、デルフィニウムが丸坊主になった時は、すこし寂しかった
これからの庭のお仕事は、バジルを植え、コスモスの種をまく
実用と見た目の作業だ
今晩は十三夜の月だ
月も傘をかぶっていないので作業はもう少し延ばしたほうがイイかな
あれほどひどかった湿疹がかなり減り、ステロイドも要らなくなった
かゆみ止めも頻回ではなくなった
見た目にも赤い炎症は見当たらない
肌のカサツキは保湿クリームが功を奏している
今のところの肌の気になる点は湿疹の後の黒いシミだ
ただ、足の裏の感染症はなかなか良くならない
様子見の段階で時間が経ったこともあり、しっかりと病変に変わっている
たぶんイボ、たぶん白癬菌
こんなのが幅を利かせている
来月になったら皮膚科に通うとしよう
最近の自主トレはセットが増え、なかなか気合が入る
好きでやっている事だから苦にならないとはいえ、すこし回数が多いかなという気もしている
週3回、腹筋は3種類で500回くらい、腕と胸関係も10から20回を8セットくらいローテーションする
その間には背筋に肩あたり、腰あたりの負荷運動もいれたりしているので1時間くらいは動いているだろう
暑さも手伝うのでなかなかイイ汗をかくことができる
ただ、これだけやっても肉がつきにくい
脂肪は苦もなく落ちるが、つい5日くらい休んでしまうと、途端に体が痩せていく
プロテインも飲んでいるけれど、どこかで使われているのだろう
まあ、運動は気長に続けようと思っているので体調に気をつけながら折り合いを見ていこう・・・
マッチョなポジへの道である
ってね....
2004年6月29日 午後 10:44:17
なぜだか、枝豆が食べたくなったのでついでに夕飯の買い物に行った
冷蔵庫にある有り合わせを見繕っても、どうにもメインになるものがないので
魚も食べたい、をキーワードにスーパーへチャリを進ませた
おもては晴れているといっても雲がほとんどの空を覆ってしまっている
こんな日の白い雲は私の目にとても眩しく飛びこんでくる
キラキラしてしかたがない
でも、今日はなんとなくそのままでいたい気分だったのでメガネをしないで出てきた
覆いの無い顔全体で感じられる空気も懐かしい
風もどこかヌルイ感じがする
そんな流れに乗って、季節柄、無花果の木の発する独特の蒸れた香りが鼻を突いた
う〜ん、たまらん
湿気のある間の蒸れたニオイ・・・夏ってイイ
湿気があると、なんといっても体に塗る保湿クリームの量が少なくて済む
未だに塗っているので家計も助かるというもの
なんてことを考えながらスーパーへの途中、たまに寄っている八百屋があるので
枝豆があるかチャリを徐行にして覗いてみたら、あった!
それも安い!
298円
気持ちはホクホクである・・・
さて、魚だが焼き魚にするか生にするかが問題で、一応売り場をウロウロしてみた
焼き魚を探す目で見るとどれもイマイチ
アジはこの前食べたし…トビウオはデカ過ぎ
次に、刺身を見る目でウロウロすると、あった!
か・つ・お、それも一割引サービスデー・・・決まり
決まったとなるとあとは他の物には目もくれず、八百屋に一目散に飛びこんでお目当ての枝豆も買った
それからはお決まりのチャリ猛ダッシュの汗だく
イイ汗をかいた
一休みをして、今は夕方になるところだ
晴れていた痕跡も無くなり、橙色になった雲で空はいっぱいだ
湿気も一段と沸いて出たようで、さらに蒸す
窓から入る風の中に、どこからかの雨の匂いが混じっている
夕立でも来るとみた !
夕飯作るべ
2004年6月28日 午後 4:04:30
やっと今日でお出かけディズが終了した
あつくてむしむしの空気をかきわけ、着ていた物をスッポンと脱ぎ捨て数日の汗などを洗い流したばかり
・・・土曜の11時過ぎ、40分を廻ったところだ
何日かの間、いろいろ動き回り
家事などもこなして気がついてみれば
それなりに事は運んでいた
友達に会い、良くなっていった鬱のことなどを話し
父に会って、老いについて語り合い
髪の毛を切って気分転換しようと思ったら、ウホっと言ってしまうほど短くなってて驚いたり
病院に行って主治医とこれからの病院について仰け反って話したり
日本橋でのランチで、目の前で料理をしていたフライパンが炎に包まれて熱かったり
毎日毎日ネコたちを追いかけてはヘロヘロになる様子を見て、あんた達もすぐへばるようになったねーと言うと
「お前もな、」という目をされたり・・・
普段から良く考える私のクセは、この間のどこかしらでも続けられたりしている
こんなふうに思い出して行くと、それだけでも時間は過ぎていく
もちろん薬は飲み忘れもなく完飲、副作用についてもなんとかやり過ごしている
自分が自分であると感じながらいることができる時間を過ごすことができたのは
決して、私ひとりの出来事ではなく、これまでに関わった事柄すべてによる物だ
決して切れることのない、存在しつづけている間の奇跡だ
自分に囚われることなく自分を見つめつづけていられるのなら
少なからず感じられるかもしれない・・・・
2004年6月27日 午前 12:16:55
夏至を過ぎてしまった
ということは夏も終わり?
とんでもないっ!
これからが夏だ
それに今日の暑さは、・・・気持ちイイっ!!
雲ひとつ無い空から降る太陽の光で、見渡す限りギラギラである
きのうやって来た嵐の後始末
それなりに鉢は倒れ、他は折れたり吹き飛んだりして無くなっている
でも、それだけ済んだのだ
タネを播いて本葉が出てきていたバジルは
仕事から帰ってきた彼がトランクス1枚で救助に行ったので無事だった
ついでに、ナメクジ退治なんかしていたので楽しかったのかもしれない
嵐・・・血が騒ぐのだろう
ネコたちは暑さの中、べたべたになって寝ている
6歳ともなると堪えるのかもしれない
以前と比べ持久力が無くなったように見える
人の年齢に換算すると、大体8掛けらしいから、48歳
老年寄りの中年だ
まあ、あくまでもネコの話だが、どうやらネコにも更年期というのがあるのかもしれない
うちはメス4匹の半分オス1匹
半分オスのビリーは他の女の子達にヤツアタリされる時がある
なんでもない時に、カアーっ!と言われ、パンパンっ!とネコパンチを食らう
イライラしているのだろうか、女の子達は気むづかしい
「どうしようもないのよっ!」、たまにあおいやゆきがそんな顔をしている気もするな・・・
叩かれた半分少女は、たまに毛をゴソッとつかまれたりするので
綿ぼこりのようなビリーの白い毛が床をふわふわと漂ったりしている
恐るべし更年期
買い物に行く途中、風と陽の光が体をすり抜けて行く
きのうの嵐は街中の大掃除をしてくれたようだ
でも、私は一晩中ドキドキしていた
前にメモでも残しておいたが、私は風が怖い
音もそうだが、家がガタガタ言うと怖くてしようがない
雨戸がガタガタ、窓がガタガタ、なんかがガタガタ
身の縮むおもいだ
それは嵐でも晴れの日の強風でも同じ
春一番に木枯らし一号・・・こわーいよぉ
きのうの夜も、雨戸閉めなくて大丈夫?、と小声で彼に訊いてみたが
「だいじょぶ」
一言で片付いてしまった
ビリーは私にくっついてイビキをかいて寝ていたし、テレビを観ていてもどこか気持ちは上の空だった
でも、寝る頃にはなんとなく風も弱まり
朝まで気がつかず寝ることができた
寝たもん勝ちである・・・
寝られて良かったぁ
スーパーでは、鯵やアサリなどのなま物や冷凍食品の特売だったりして
ウレシイやら早く帰りたいやらで、割引にならない物まで買ったりしてしまった
たまにはイイかと思い、急いでチャリを駐輪からだし、久しぶりにチャリで猛ダッシュした
なんてったって気温が35℃を越えている
傷むのがしんぱ〜い、なのだ
食べ物第一、いつも止まっている角や交差点などもブっ飛ばしてしまった
坂道も立ちコギなんかしたりして時間を稼いだ
おかげで冷たいままチルドにいれられたが、私は汗まみれである
でも、これも一興、夏の風物詩
すぐさまシャワーっ!である
べたべたになったのを脱ぎ捨てパンツ1枚になったが、時間を見るとちょうどランチタイム
ひらめいたのは、サンシャインランチである
「サンシャイン」と聞いて何を連想するか
私は、サンシャイン60だ
なんでか池袋だ
あとは、○高さんの、♪〜ララ、サンシャイン、ララ、サンシャイン、らら、・・・どうでもイイ
さてさて、この暑い陽射しのもとでのランチ、ゾクゾクする
さっそく用意をはじめ、パン2枚を焼いて適当になにか塗り、バナナにスモモにピスタチオ
あと、買い物で買った曲がりキュウリを一本洗った
庭においてあるデコ調のありがちな椅子に、使わなくなったクッションと背あてを敷き
まずは、オレンジジュースを飲んだりした・・・
おいしい
そよぐ風にゆれる葉の音
蜂の羽音
ヒラヒラと舞う蝶など、真っ直ぐ私に降り注ぐ太陽を受けながら
30分くらいだろうか、いつもとはちがう時の流れを感じていたりした
今はもう夕方だ
未だに暑いが、そろそろ洗濯物をとりこんで夕飯の仕度をしよう
明日から出かける日が続く
これで体の痛みとかゆみも和ぐとイイなあ
2004年6月22日 午後 5:34:37
なんかイイ天気である
雲がいっぱいあって、間から空が覗いたりして
2階の窓から見ていると飛んでいるような気分になる
風は強いが、それが上空の雲の形を見る見るうちに変えていくのだ
すこし灰色がかっているのは、雨雲なのかな…
今日は彼の寝起きが悪い
いつまで経っても薄ぼんやりとした顔つきで、目などは筆で横一文字に書いたようにまっすぐのまま開かない
ねぇ、それで目開いてるの?
「精一杯ひろげてる…」
こんな時にはすこし濃い目のコーヒーがイイといつも彼は言う
「あいおーぷなー」
最近コーヒーメイカーを使う時、水からいれるようにしている
しかも、氷を入れてひんやりとさせてからスイッチを入れる
そうするといつもとは違うコーヒーをいれられるのだ
そんなあっつい日曜の朝、気だるい雰囲気まんてんの彼が頭に何やら被ってぼんやり立っていた
それは、前の日に出した洗濯物、私のはいていた○ツ割れだ
ぱっと見、お化けの三角頭巾のようだった・・・うらめしや〜
3日ほどはいていたものだけれど、すでに被ってしまったのだからしようがない
何も言わず笑ってやりすごしてしまった

今日はとにかく暑い
何もしないでいると、ぢんわりと汗が垂れてくる
あぶら汗のように浮き出る
何かしていると、水滴のように流れ、着ている物に濡れシミを作る
何をしていても汗が出るほどあっついのだ
こんな日は自然と水分を良く摂るようになるが、彼は意識しなければあまり飲まなくなる
案の定、手がヘン足がヘンなどと言う
彼はあまり汗をかかない
汗腺が怠けているのかもしれないが、自分からもそう汗を出そうとしない
そんな時私は、むくむよ、と言ったりするが、なんとなく上の空だ
せめてオシッコいっぱいして…、と催促してみる
そうしたら、ナニゲにブア茶をいれていた
ブアとは、タイ語で「蓮」のこと
ふつうにお茶をいれるようにして楽しむことができる
ほのかな甘味と渋みがあり、熱くても冷してもイイ
砂糖などをいれると、いかにもアジアらしい味になって面白い
なんにせよ、口うるさい私の気持ちを少しだけ汲んでくれたのかもしれない
私は彼のいれてくれたブア茶を飲みながら、先日いただいた「猫○より」という雑誌をめくり返していた
表紙から最後のページまで猫だらけの本だ
グラビアには、うちのあおいやゆきそっくりな子がいたりして、ついつい声を上げてしまったりした
ネコの飼い方などのほかにもいろいろな方面からネコを取上げた内容で良かった
特筆したいのは、日本に住む男性2人に飼われているネコのお話だった
もちろん、ここでいうネコは人間ではない
なんとも微笑ましく、充実しているのだろうと、先達に学ぶ弟子のような気分になった
がんばろう
ひとしきりそんなこんなで地味に盛りあがり、やれやれと思いながら庭を見ると壁をゴキブリが這っていた
ゴキブリである
真っ黒いあの昆虫が、コンクリートの壁を上から下へ地味に這い降りているのだ
・・・なんかショック
彼に言わせれば、「ゴキブリも暑いんだよ」、なんだそうだ
あのゴキブリ、どこに行ったんでしょうね・・・
さっきまで白かった雲がだんだんと橙色になってきた
千切って投げたかのように青い空に貼りついている
西から東へ吹く風も弱くなり、暑い一日も勢いを無くしてきている

2004年6月20日 午後 4:32:39
ウイリアムテル序曲が家の中にとどろき
あっつい最中、一陣の疾風を感じた
彼が保険の見直しをしているのだ
近頃はテレビを観ていても新聞にも様々な売りで広告されている
中には、そんな保障はホントにあるのかね、という印象を受けるものもあったりして
何を信じたらイイのかわからなくなる
一生涯のことなのに、さらに迷わせる保険も罪なヤツぅ、だ
まさに聞こえる序曲の曲調と合致して聴いてしまったりしてしまう・・・
私は保険にはいれない
去年の5月に入院したので、それから5年後を待つ事になる
・・・いつになったら保険のパンフレットが身近に感じられるのだろう
今のままで贅沢なっ!と思われる輩もおいでのはずが
この身をしても生きていたいのだ
さて、湿疹の出方が変わってきた
細かいタイプから、どデカイこりこり型になった
大きく盛りあがって堅くなる
かゆみも長い時間続き、なかなか我慢がいる
体質や気持ちなども関係しているのだろうが、基本的には薬を飲みつづける限り共に過ごすことなのだ
治るのかどうかが問題ではなく、しのぐという事になる
併せて、肌の乾燥も続いている
冬並に保湿しなければ粉を吹く自分になってしまう
皮膚の感じも鳥肌状で、湿疹にかさぶた、黒いシミに黒い肌
副作用もここまでくれば、どーんと来いだ
元々が体には良くない薬だし、劇薬指定なので肝臓もご苦労様である
加えて、私の飲んでいるものの中には腎臓にも影響を出すものがあったりして
なるべくは薬を飲んだ後と食後はゆっくりしたいところ
・・・まあ、現実ではそんな上手い事いかなかったりするので
やはり、しのぐ事も必要になる
漠然と、そこにいる理由というのは人それぞれでいろいろある
受け入れ態勢があるから
話を聞いてくれそうだから
なにか賛同してくれそうだから
居易いから
いろいろある
ただ、一方通行では往復の利がない事になる
疲弊する間柄では、意味がない
自分というものを押し出し、遠慮なく話し合いのできる環境
さらに、思いやりのある友達同士のような関係
最低限に思われるところで責任をとり謝罪できる人間性を持てるのなら
自分自身を表現する言葉と相手を真摯に説く心意気を残す事ができるのではないか
もし、それらがないのなら
自分に訊いてみてほしい
好きな人はいますか?
2004年6月20日 午前 1:26:04
かるーい打ち上げ気分
そんな雰囲気で、彼と晩酌をした
「舞富名」という泡盛で、飲み口は個性があり魚料理に合うのではないかと感じた
はじめはストレートにしてロックにし、仕上げはオレンジジュース割
酒の肴にはレモンチキンのオーブン焼き、枝豆、あぶらみそ、そして、今朝作ったガリのプチゴージャス版
クイクイいく手を止められず、彼は真っ赤になって気持ち良そうに寝てしまった
「よっはらっちゃったんらもん」
こりゃダメである
ビリーを2階につれて行き、彼の股に寝かせつけ、大の字になっている彼を眺めるとまるで「太」という字のようだ
確かに太い!
私はといえば、呑んでもそんなに変わらないのでこうしてメモを残している
家事も終わらせ、サイト関係の事を片付け、お風呂にも入って今に到っている
新しく出てきた湿疹のかゆみが気になるが、消炎剤とかゆみ止めを塗った
そう、あまり変わりがない
いつもの一日の終わりなのだ
基本の自分にその日その日でも何かが足されていく
新しい事であったり、そうでない事もあったりする
でも、それらをしっかり見据え考える事で、何かの行動にも変えられるのではないかと思う
逃げるばかりでは解決しない
その事は経験を持って言えることでもある
2004年6月19日 午前 12:19:46
今週の月曜に彼とタイ料理屋に行った時、最近タイ米を買ってないね、と話していたら
次の日になってタイ米が届いた
鳥系の宅配のお兄さんが珍しく両手で荷物を抱え玄関に立っていた
伝票を受け取ると、「駐日タイ大使館」・・・?
そんなところとお付き合いは無いはずである
でも宛名はあっていたので受け取ると、まるで枕のようだった
まくら?
・・・このざらざらとした音と、つぶつぶとした感触・・・
2種類3袋入ったお届物、そのままベッドに置いたら枕そのものだ
第2回タイフードフェスティバルのアンケートに答えた時の景品として当ったタイ米
・・・当たり始めた
そう、私はくじ運がイイ
一度当たると続けて当たるのだ
そして、次の日
この日は今週末に日本を経つ方と会う予定になっていた
大学に留学されるらしく、しばらく帰ってこないのではと思い、機会を作って待ち合わせをした
天気も良く風が爽やかな朝、出かける用意を整えて、さあ行こうという時に玄関のベルが鳴った
お届け物である
フフ、今度は何が来たのかな
返事をするよりもハンコを持つほうがはやく
はいはーいなどと元気良く扉を開けた
「クールでーす」
おおお、今日はなまものだ
・・・それにしても、なまものが当たるような懸賞には応募していないはず、なんだろう
伝票を確認すると、沖縄県、・・・あぶらみそ?
知り合いから手作りのあぶらみそが届いたのだ
いつも行く店の女将が送ってくれたらしい
それにしても、かなりの重さで先日に当たったタイ米よりも重い
まっさかあーと思ったが、出がけに届いた荷をとくと○ッスルコーヒーの瓶いっぱいいっぱいまであぶらみそが入っていた
ひやーっ!!
思わず声を上げてしまった
瓶いっぱいに入ったあぶらみそ、クールで来たものだからひんやりしている
ちょうど出かける前で良かった
これが何日も車に乗って届けられなかったらと考えると、後が怖い
女将にいびられてしまう・・・ひえーっ
とりあえず、冷蔵庫に詰め込んで、私は待ち合せ場所に急いだ
この日会ったのは、今秋からアメリカの大学に通う18歳の男性
ステキなホームページを運営している方だ
私のHIV感染をホームページのリンクで知り、連絡をくれたのだ
まず、ランチを一緒にと決めていたので前々から行こうと思っていた沖縄料理屋に行った
いろいろな定食が800円前後で3品ほどが付いてくるのだ
私達は座敷の一角に陣取り、ひとまずいろいろと話しながら店の様子などを眺めていた
できて数年という感じの店内は、ニュー沖縄という雰囲気だった
どーんと沖縄色を前面に出すのではない、どこか喫茶店のような作りなのだ
さっぱりとしていて、あじくーたーではないのだ
しかし、壁の棚には、泡盛の一升瓶がずらーりと並べられている
そして、そのトップには「泡波」のラベルが貼られた瓶が見え隠れしていた
今度は夜に来てみよう、そんなふうに思っていたりした
さて、彼との話では実にイイ間合いでいろいろな事を話すことができた
私の感染についてのこと、彼のセクシャリティに関すること
旅行や普段の生活、家族のことに・・・HIVに関しての細部に渡る疑問
それら、忌憚なくドシドシ訊いてくれたので、非常に内容の有る会話をすることができた
自分という意識をしっかりと持った彼
出会いと別れに交わした握手に、彼なりの世界観を持った力強さを感じることができた
「何かあったら、連絡下さいね!アメリカでも通話料同じですから、」
わかった、ありがとう
あの時の光景が忘れられない
きっと、もっともっと素晴らしくなって、また会えるのだろう
これからこの数日に渡り放送されていたラジオ番組でのインタビューの4回目が流れるはずだ
このインタビューのお誘いを受けた時に考えたことは、自分に何ができるのだろう、ということだった
4日間が過ぎ、その答えはまだ見つけられていない気がする
そして、このサイトを公開してから来月で2年が経つ
その間、真摯に成り行きと自分の考え、そして、どうしたいのかという気持ちをまとめる事はできた気がしている
HIVは、大丈夫ではない
なってみてわかるのでは遅い
HIVを知り、少しだけ理解して、そして慣れてほしい
生きていくため
一緒に生きていくために、HIVを忘れないでいてほしい
みんなと生きていきたい
今回、インタビューという機会を設けていただいた番組関係者の方々に心の底からお礼を申し上げます
ありがとうございました
これからこの機会が本当にイイ機会になるようにと祈って止みません
そして、ここにいらしていただいた皆さんに出会うことができて良かったです
できれば、また遊びにいらしてほしいと思っています
さあ、日付が変わりますよ・・・・
2004年6月17日 午後 11:39:38
今日は暑い!
言わなくてもわかってるから言わないで・・・
どこからかそんな叫びが聞こえそうだ
窓から見える空は実に素晴らしく晴れ渡り、風になびく木の葉なども閃いて、リンリンと音がしそうである
・・・なのに、私は家の2階でナオミと一緒に過ごしている
ふう、暑い
朝は9時前から道路工事の音と振動にさらされ、土ぼこりなどがたち上がっているので窓も開けられない
爽やかな風とは無縁なのだ
はぁ、暑い
やや寝不足でもあるので久しぶりに昼寝などをしたが、目が覚めると汗まみれ
部屋中に熱い空気がたち込め、全身にまとわりつく
ぐっしょりのべっとり
ナオミも得意の丸まるポーズなどしていない
びろーんと伸びている
ナぁ オぉ ミ、と話しかけても、ドロ〜ンとした目で見返すだけで再び睡魔に囚われていく
エアコンも入れてみたが、暑くなってしまっているので効きが今ひとつである
空気がマーブルケーキなのだ
この暑さの前兆は前日の夜から感じていた
月曜は遠路遥々やって来た友達とランチの約束があったので午前中から気持ち急いて片付けなどをしていた
会うのは3ヶ月ぶりだったし、楽しみにしていたので少し浮き足立ってもいた
ネコたちもそんな雰囲気をくんで、なんとなく「またどっか行くのね」という目をしながらもさっさと寝てくれたのだ
一通りの用意や戸締りが済み、鍵を閉め、一歩目を上げようかという時に携帯にメールが来た
「少し気が早いけど今電車に乗りました」
おおおっ、はやいっ!
あらあらあらと足早に駅に急いだが、何しろ10分以上かかるのでその間にもメールがやってくる
「どうしたらいいかしら」
私は早いとこ返事を出したかったが、歩きながらではどっちつかずになってしまう
携帯をチマチマ押しながら急いで歩いたりすれば足は絡んで、まるで千鳥足だ
まあ、薬も効いているのであながち間違ってはいないが・・・
申し訳ないとは思いながらも、駅に着いてから、と決め、とにかく急いだのだ
ホームに立って一息つくと、しっとり汗ばんでいた
天気もイイし、梅雨の中休みとはよく言ったものだ・・・そんなふうに思っていたりした
まだまだ余裕である
そして、溜まったメールの返信をして、どうにか落ち着いて待ち合せ場所まで行くことができた
友達がどこにいるかわからない
「私はもう来てます」
そんなメールを読み、今度は友達探しである
平日の午前中なので人はあまりいないのだが、広いコンコースなので、あっちとこっち、おーーいっという感じ
私はいまいち遠くが見えにくいので通路の真中まで出て探すことにした
眉間にしわを寄せ、ぢくーっと見回す顔つきは、そこらの人達全員にガンを飛ばしているように見えたかもしれない
目を凝らすと自然に口がヒョットコみたくなったりするのでガラの悪さに拍車がかかる
私の友達はこういう場面では非常によく周囲の景色に紛れてしまう
空港で待ち合わせた時も、ほんの数人しかいないのに見逃してしまったりした
たいてい、相手から見つけられる事が多く、突然知り合いが手を振って現れたりするので驚いたりする
きのうも例外になくそのパターン、私がボーっと立っていると景色の中から手を振っている女性がいたのだ
・・・手を振ってもイイのかな?違っていたら恥ずかしいけど、振ってみよう・・・
ウワー居たー!
そんな感じで手を振ってみた
よく見ていると知っている歩き方だし、近づけば近づくほど・・・
なんて思っていたら気がつけばハグハグだった
「会えたぁ」
彼女と会うのは3度目である
私のホームページに書込みをしてくれたのが縁のはじまり
外国に住んでいるのでたまにしか会う事ができない
「これね、彼が持ってけ持ってけって言うから持ってきたの」
こういう時のお土産はうれしさを倍増する働きがあったりする
私もせっかく会えるのだからと考えた結果、ハーボットのマスコットを手渡したりした
それから木陰にうつり、今回の滞在中の話しを聞いたりして腹を抱えながら笑い合ったりした
彼女の話は面白い
社会の常識を逆手に取った面白さがある
約束していたランチは私の彼と3人でとることにしていたので
先にその店に行き、何を食べるようかと物色するフリをして彼からの連絡を待った
ほどなく携帯がジョージマイケルの「アメイジング」を賑やかに演奏する
こんな時の呼び出しの音は、こういう好きな音楽に限る
ただの味気ないトゥルトゥルではなんとなく盛り下がるというもの
なんて思っていると彼が店にやってきて、それを見た彼女はすかさずハグハグしていた
すこしテレル彼がカワイらしい・・・
ひとつのテーブルに場所を取り、3人で腰掛けて注文する
3ヶ月前にもあった光景が懐かしく思い出される
なにやらケタケタと笑ったり驚いたり、彼の昼休みの少しの時間、食事をしながらとても楽しかった
欲を言えば、もう少し一緒にいたかったが、仕事の合間ではしかたがない
「次は10月に会いに行くから、」
彼が彼女と話しているのを見ていたが、そんな様子の一瞬一瞬は止まってしまったかのように私の記憶の中に刻まれていく
それからは買い物をしたり、デパートのフードコートで休んだりしながらも永遠と話が続く
彼女の家族の事、仕事の事、生活の事
私のおかしなつっこみ、ウケ狙いな馬鹿話・・・あっという間だった
駅で別れる時、次にまた会える事を願いながらハグハグする
改札をすり抜けていく姿を見ながら、次が早く来ればイイのに、と思っていたりした
彼とは仕事の帰りに待ち合わせをし、夕飯を表で済ませることにした
何を食べるか迷ったが、いつものタイ料理やに行くことになった
開店早々、誰ーもいないその店内はいつもの通り古典音楽が流れている
「サワディーカー」、はじめて見るおばさんが厨房から出てきた
サワディカッ(ブ)、ちと小声で言ってみたりした
タイの方は耳がイイので内緒話程度の声でも充分聞こえていたりする
「お好きなところどーぞ」
言われるがままレジ脇のテーブルにつき、チャンビアとパッブンファイデーン、ガイヤーンそれにカオニャオを頼んだ
チャンビアはゾウのマークがついたビール
パッブンファイデーンは空芯菜の炒め物
ガイヤーンは鶏のひらきの照り焼き
カオニャオはタイ米のもち米
一日歩き回っていたので汗もよくかき、ビールの旨いことったら
お通しのエビセンも旨くて、それだけでビールが空いてしまう
それからは一気に料理がやってきて一気に食べてしまった
アルコールと辛い物を食べたおかげでもっと暑くなった
ふわふわとした足取りで帰る街並みはどこかゆらゆらとしていた気がする
空気も冷めず、なんとなくヌルイ
家に戻ってからもふわふわとした感じで薬を飲み、簡単に片付けをしてパソコンを起こした
この日は先週に収録したインタビューが流れるかも、と言われていた日である
けれども、私のいるところからは聴くことができないので詳しいことがわからない
・・・メールと書込みの確認をしよう
そう思ってカエルの顔をしたマウスを転がしていた・・・
おおお、なんだ今日のメールの数は!
そんなことに驚いていると携帯からメールのお知らせである
送り主は放送中にもかかわらず、インタビューを受けたDJの方からだった
「体調は如何ですか・・・」
これからである、スタジオとうちとの放送同時進行でのメール合戦
どんな感じにすすめられているのか、そのほか番組の様子などを報告していただいき
あたかもライブを体感しているかのようだった
熱かった!
きっと生を聴くことができないでいる私のことを気遣っていただいたのだろう
御心遣いに大感謝!
放送中のメールでもいくどか送信したその言葉、それなりにご迷惑をおかけしたのかもしれないと思うとそれ以上に申し訳ない気がする
・・・でも、一緒に何かをしている気がした
そう、生の臨場感を感じる事ができたのだ
番組の放送終了は日付の変わった午前1時
私はその時間まで起きてしまっていた
熱いライブ感にも似た不思議な空気・・・熱かった
今日15日はその熱さを得たのか、未だに寝苦しい
明日はホームページを介した人と会う予定なので出かけることになっている
感染していない人なのだが共感を持っていただいたようなのだ
今とは違うものだろうが、きっと別の熱さを放っているのかもしれない
2004年6月16日 午前 12:19:05
13日

午前中の雲行きが一転、晴れ!
彼はノコノコと庭におり、12日に植えたゴーヤーの苗の様子を見たりナメクジ探しをしたりしていた
私は相も変わらず、掃除掃除洗濯物干し
そして、ネコたちを追いかけていた
私がネコトイレのふたつ目を掃除していると、彼がおもむろに見せにきた物がある
「アンズとれたの」
庭に成ったアンズの実だ
今年は花がいっぱい咲いたのでそれなりに大収穫を期待していたりしたが、やはり自然は甘くない
大雨大風、鳥の啄ばみ等で、残ったのは3個だけだった
これをさっそく彼が真っ二つに割り、種を取ってやや薄めの甘味で煮ていた
アンズのシロップ煮
うちの毎年恒例だ
甘酸っぱいオレンジ色のアンズ…じゅるじゅるだ
これに加えて、彼はシフォンケーキを焼いていた
なんだか今日はよく作る日らしい
今晩の冷し中華はなにやら特製らしいし、どうしたことなのだろう???
きのうの夜、ふと、不思議な事があったので彼に尋ねてみた
ねぇ、いくつだっけ?
・・・この質問をしたのには訳がある
私と彼が出会ってから今年で8年のはず
丸7年の8年目ということだが、そうなるとどうしても年齢の計算が合わないのだ
彼の年齢がふたつほどサバ読みなのである
今となっては、そんなことどうでもよかったりするが
肝心なのはあ、今年で出会ってから何年になるの?ということ
彼の記録では、1996年の5月からいろいろと私との予定をカレンダーに書込んでいたらしい
そのことを単純に受けとめたままだと、今年で8年ということになる
ね?でしょ
でも、その計算では彼は2歳若くなってしまうのだ
なので、ホントはいくつなの、ということになったのだ
「○○(年齢の数字)、おや?」
彼も自分の歳が思っていた数字と合わないので不思議みたい
う〜〜ん、
ふたりしてしばらく今までのことを思い出したり逆算してみたりする
初めて会った時、初めて旅行に行った時
何処に行って何をした
ネコたちがやって来た時のこと
私が入院した時のこと・・・
それぞれをアルバムを見返すようにして話しを合わせていく
すると、物本の写真右下にある年月日に目がいった
1995...
!.
私と彼が会ったのは、1995年
95、すなわち9年前なのだ
今年で9年目の丸8年夫婦だったのだ
・・・まあ〜、私も私で、彼も彼
そろいも揃って、・・・トホホ
11日
11日は病院に行く日だった
いつもの外来、いつもの診察
いつもの薬
でも、なんとなく違って見えたのは、その後に控えていた予定によるものだったのだろう
家を出たのは午前7時過ぎだった気がする
何しろ彼を送り出してからの忙しさといったら、全行程小走り以上に走り、それでも足りないほどだった
食事の片付けに始まり、ネコたちの始末に掃除、ゴミ出し
加えて、時間のかかるヒゲの手入れに・・・云々云々
朝でなければ、きゃーきゃーと声を上げながら家の中を走り回っていたに違いない
やっとこ予定していた時間に家を出られそうだとホッとしながら玄関を開けると、雨だった・・・
さっきゴミを出しに行った時には明るいくもり空だったのに、出る時になって雨なのだ
なんじゃい
思いもかけない悪戯に自然と口にしてしまうひとり言
かばんに入れておいた傘をほじくりだし、バサッとひろげ
すこしプリプリとした感じに見えたに違いないその後姿は男に見えたか、ハタマタ…
病院に付くといつもの外来は人の数が多く、こりゃ待つぞといった具合
大きく深呼吸して携帯の電源をオフにした
受付を済ませ、待合に行くとあたふたと看護師さんたちも走っていた
今日はみんな忙しいんだなぁ、なんて呑気に構えていると重大なことを思い出した
薬をまだ飲んで い な い
待合で久しぶりに会った知り合いの患者さんとの話も名残惜しいが切り上げて
売店に行って飲みものを買い、待合室の目立たない一角を選んで、ごくーりごくーりといつもの薬を飲み干した、うい〜っ
まるで別のものを飲んだ後のようである
それにしても目立たない場所で飲む理由だが
まだ投薬していない感染者の人や副作用の強い人に少なからずあるだろう影響を気にしてのことだ
なにが切欠になって薬に対する抵抗感を持つかわからない、…経験からの事なので一概ではない
診察はそれから30分後、滞りなく会計まで流れた
投薬はさすがに待つことなるので、その間、気分転換というかこれからの事についての気持ちの整理などをしていた
いつもの病院の風景、その中にしっくりとした感じを持ついつもの自分
この空気感がどこかちがう・・・
意識し過ぎなのだろうか、期待が大きいのか
動きの速い雲に見え隠れする星々を追うようなもどかしさ
そんなこんなお薬渡し順番号表は、私の59番を光々と灯していた
手渡されたいつもの薬、ひろげた扇を逆さにした形ほどの量がある
それを手持ちの紙袋に行儀良く並べ、いざ、この日のメインである、ラジオ番組のインタビューを受けるためその目的地へと向かった
走って行く車中、何箇所も知っていて、しかも懐かしいところを過ぎていく
前に良く仕事で来ていた場所、事務所のあったビル、散歩をした場所…
温故知新とまでは行かないものの、改めて今の自分の存在を確かなものにしていったことに違いはない
30分くらい走っただろうか
漸く着いてみたが空から落ちる雨には変わりはない
携帯で相手に知らせた場所に急ぐが水滴と人の波で視界が悪い
信号も心なしかいつもより待った気がしてならない
赤から青に変わり、なるべく人の少ない方へと足を運び対岸へと踏み入ろうとした時
待ち合わせ相手の番組DJのお顔が人の波間から覗き隠れしていた
ひとしきり握手を交わし、とりあえず昼食旁、とあるカフェに行った
ビルの3階にあるその店は全体が白い印象、木製の椅子やらがテラスから見える景色と融合する雰囲気は都会の空気とは一味違う気がした
そこのランチはデリプレイト、一皿に三種のお惣菜がつき、スープに飲み物、そしてデザートのワンプレート物だった
私は玄米を基本にヒヨコマメのカレー、お手製ピクルスと和風の煮物を頼んだ
お相手は煮物をラタトゥイユにしていた
禁煙エリアのソファと椅子の席に陣をとり、人の気配のないカフェでの昼食をとった
その間も私のサイトの事や私自身の事、またはお相手のお考えなども盛り込まれた打ち合わせはスタジオ入りギリギリまで続いた
俄然強くなった雨、全身にふりそそぐ
この日、収録にお邪魔した場所は、これまたビルの3階にあった
どうやら「3」がキーワードのようだ
中には女性が2人、お仕事をされていた
こんにちは、お邪魔しまーす
そういうと、1人の方が座っていた椅子から立ち上がり会釈をしてくださった
プロデューサーの方である
名刺をいただき、ご挨拶を受け、さっそく録りになった
今回は私のホームページの紹介をメインにした数分のコーナーの4回分を収録する事になる
HIVの事や私の生きかたについてのお話だ
初めて入った放送するためのブースは案外小ぢんまりとしていた
余計な物が省かれているのだろう
「ヘッドフォンはどうします?初めての方は無い方が話しやすいらしいんですけれども…」
これがヘッドフォン!
耳当ての部分がイヤに大きいベーグルみたい・・・
訊かれた事に上の空の私だったが、
私は耳が聞こえにくい時があるようなのでしてお話します、とやや紅潮して答えた
「写真、撮りましょうか」
まえもって撮影の許可をいただいていたので、図々しくもDJの方に収録の様子を何枚か撮影していただいた
「もう一枚いきましょうか」
バシャ、
「今度は少し角度を変えて…」
バシャ、
さすが表現をされる方、工夫をされていた
「じゃぁ、そろそろ、ね」
ブースの扉が閉められ聞こえるのは篭もり気味の部屋の音だけ・・・
すると、何やらもや〜っとした音楽が耳元で聞こえてくる
おおお、はじまったはじまった、ヘッドフォンがちがうとこんなにイイもんなのかね…
DJの方のコーナー名を言う声もかぶって、あたかも実際に番組を聴いている一聴取者になった気分だった
「今夜の・・・」
そんなイイ感じの調子で囁かれる数々の言葉、心地良い・・・
「・・・そんなホームページの持ち主、k1 さんです、」
ついつい聴いている雰囲気になってしまい話すのを忘れそうになる・・・
そんなオトボケ収録、1時間ほどで録り終えられた
本放送にのるかわからないが、非常に有意義な経験をすることができた気がする
何かを発信するためのもうひとつの場所
その場を設けてくださった番組の方々、そして、
今回の事で御尽力いただいたDJの方に心の底から深い感謝を申し上げます
誠にありがとうございました
いくらお礼を述べても足りないほどのお心遣い
幸せな限りです
スタジオを後にして
まだ降り続いていた雨にあたりながら
なんとなく感じていたのは、
いつも同じなわけはない
いつも何か動いている
いつも何か変わりつづけている
いつか私に何かできることがあるのなら、今日の経験も活かす事ができるに違いない・・・
その日のもうひとつの予定を目の前にして現れた次の私の笑顔は
塔の上に鎮する天使を想う瞳に似ていたのかもしれない
2004年6月13日 午後 9:25:59
ここで登場したラジオ局、Love FM へは、こちらから!
ナオミのサカリが絶好調
あおあおあおー!と、玄関で叫ぶのだ
最近、叫ぶのがはやっているらしいが、うちでも大流行なのである
ビリーはそんなナオミの声を聞くといても立ってもいられなくなるらしい
やはり雄なのだろう
玉はなくても男なのだ
朝6時前から玄関で何度も乗っかり、私が朝食を食べる頃には疲れ切ってぐったりと寝ている始末
夕方もナオミが叫ぶたびに乗っかって、これまた疲れ果てるまで続けられる・・・営み
今現在、ビリーは私のそばでひっくり返って寝入っている
疲れるのだそうだ、アレは
私のいる辺りでは、午後3時くらいから「神様、もう少しだけ」というドラマを再放送している
売春をしていた女子高生がHIVに感染する事で現実と直面する内容のようだ
今日で4回が終わった
ここまで観た感想は、酷過ぎるよ・・・
ホント、これでもかというくらいの出来事が起こっている
主演している女優さんのデヴュ作なのだろうが
私は今まで観たことがない分、いやに新鮮に映っている
しかし、何年も前の本放送だと思うが、現在のこととしても、とてもリアリティを感じてしまうのだ
日々進んでいるだろう、HIVに関することが、何年も前のドラマの方が現実味を帯びているような感じがしてしまう
明日は朝いちの病院から始まり、いろいろと予定が入っている
人とも会うので、その新しい出会いに少しワクワクしていたりする
なにより、自分でいられる空間もあるかもしれないと思うと
心の底の深いあたりで、初めて見る笑顔にも会えそうな気がしてくるのだ
明日にはどんな自分がいるのだろう
2004年6月10日 午後 11:14:50
走馬灯のようにということがある
今までにあった事を印象深い事や象徴的な事からめぐらす
それは長い時の流れやその経過にも拘わらず、日常的に起こる事もあるらしい
出会いから別れ
喜びから悲しみ
絶望から再生・・・
なにかの区切りをつける、ひとつの溜め、もしくは必要な出来事なのだろう
・・・初めと終わりが見えた時
何をするだろう・・・
何かを始める時、それまでの事を吐き出す事も必要なのかもしれない
「○して、ガッテン」というテレビ番組で、コーヒーに付いての特集をしていた
主題はずばり、美味しい入れ方!
マメの具合、苦味やキレについていろいろと検証されていた
番組の中ではとことんやって、こんな感じ、という味に行きついた頃、私と彼も自然とコーヒーを飲みたくなっていた
私は洗い物などがあったので、コーヒーを入れる役目は彼に譲った
おねがいしまーす
「えーー、…」
上げた声こそイヤそうだったが、やかんに水を入れテキパキと準備なんかをしている様子は、いかにもヤルぞという雰囲気が漂う
番組では、90℃くらいのお湯を真中から注ぎ、回しながら再び真中に戻るという入れ方に行き着いていた
それが第一段階である
蒸らし時間を30秒ほど置いてから順次お湯を注ぐらしい
それを観ていた彼、こぽこぽとお湯を注いでいく
で、すぐに次を注ぐ
矢次早また入れる
傍からそんな様子を見ていたが、ちょっとおかしいなぁ〜などと思っていた
どんどん注がれるお湯、あっという間にふたり分ができあがった
その入れ終えた出し殻を彼が持ってきた時、うん?と鼻についた香りがした
これはマズイ…
「できたー!」
すこし得意そうな彼だった
ニコニコとしていたりする
あ、ホントー、飲んでみたらぁ?
洗い物の途中だったので試飲の役目も彼に譲った
「・・・ゴク、・・・マぢいぃ、ニガーイ」
残念ながら、観たようにはできなかったのだ
私も飲んでみたが、コクとキレがなくニガイ
酸味が出ていたので飲めない事なかったが、クリー○と砂糖を足して飲んでみたが余計にマズイ事になった
ニガイの好きだから飲めるよ・・・、つい余計な事を言ってしまう
「捨てよぅ」
じゃ次は私が入れるよ!
「ええーーっ、もったいないぃー」
ちょっとカチッときたが、彼の入れたコーヒーを捨てるのと一緒に流し去ることにして
以前していた入れ方を思い出しながら第二段を入れることにした
コーヒーメイカーがなかった頃、毎朝お湯を沸かしては時間をかけてコーヒーを入れていた
彼と会うまではコーヒーを飲む習慣はなかったが、それもお互い共有の時間の成せる技、である
しかし、初めはどうしてもおいしいウマイコーヒーを入れることができなかった
何が悪いのか、どうすれば味が変わって飲めるコーヒーになるのか…
私の入れたピンボケのコーヒーを飲みながら首をひねる彼を見ては
絶対に旨いコーヒーを飲ませてやるんだと密かに心に誓っていたりした
彼が仕事に出かけた後、そして毎朝のコーヒーのタイムが私のイイ練習になったが
なかなかまろやかでキレのある彼好みのコーヒーには程遠く、終いには毎朝のコーヒーを入れる瞬間がイヤになっていたりしたものだった
そんなことを思い出しながら、やかんのお湯をくるくるとコーヒーの粉にまわしかけ
超久しぶりに手作業で入れたコーヒーは、「ウマイ、おーいしい!」、そんなふうに叫ぶ、彼の言う言葉がうれしかった
私も飲んでみたが先程のもの、彼の入れたコーヒーとは段違いに旨かったりした
すこし濃い気がしたが、まろやかに出てキレもあり、なんといっても香りが良く入っている
「すこし濃いから薄めよーと、」
そう言ってポットのお湯を入れた彼だったが、「これくらいがイイや」と言いながらも飲んでくれた
彼の好みはやや薄めなのだ
毎朝コーヒーメイカーで入れている同じ豆が全く別のコーヒーになる
美味く入って良かった・・・
実はヒヤヒヤのドキドキ物だったのは言うまでもない
へへへ、内緒ナイショ
2004年6月10日 午前 12:11:42
先週まで右の肩を痛めていたが、今日になってなんだか調子が良い
右の肩甲骨が剥がれるような変な感じがしたと思ったら、肩が痛くなっていた数週間前
手をつく事さえできなかったのに今ではぐるぐると回せるようになった
にかわのような物が剥がれる感じ…
以前、足を折った時も治りかけの頃に同じような感覚を経験した事がある
4年の間の何かがべろりと落ちたのだろうか
痛みは残っているものの、信じられないくらい動かせるのだ
意地を張ってでも自主トレをしていて良かった
ひさしぶりにホッと落ち着いた気がする
継続は力なり、なんて堅いことは考えないが、いつか何かの役に立つこともあるのだなぁと納得したりした
さちこのサカリがやっと終わったと思ったら、ナオミにサカリがうつったようだ
ううーん、ううーんと言っては、なよなよと家中を歩き回っている
明日からはこれに男を呼びこむシャウトが加わるのだ
静かな日常としばらくお別れだ
やれやれ
2004年6月9日 午前 12:01:12
本当の事を言うのは難しい
ときたま、つらさも伴うことがある・・・
ゆっくりとした手つきで何を語ろうか迷い
いざ始まったその中身は、真実なのか、気の迷いなのか…
たとえ必ずしもそれが真実だったとしても
視野に隠された奥底
良いと思えることなはずなのに、何をもってして真実と思われることもないことがある
人を試すことにも似た同朋的柔和
何を見て何をすれば同一化されるのか…
覚悟の上でしていることなのか、覚悟など無くされているのか…
いつになったら知るのだろう
身を退く熱の遠ざかることを
2004年6月8日 午前 12:50:57
非常に快晴な日
見上げた青い空には、見事に白い雲はない
本当にまったくなかった
その空を見たままなんとなく大きく息を吐いた
深呼吸しているようで、たった一度の大きな呼吸で気持ちが入れ替わる
6月になってから重たさを増した陽射しのお蔭ですっかり薄着になた体を清々しい乾いた空気がすり抜けて行く
湿疹や乾皮症でガサガサになった肌がより粉を吹いたように白く浮き、かゆみを残す炎症の鮮紅が目立つ
出かける時間まで庭に下りて水やりや草取をし、たまに窓を勝手にあけて出てくるさちこやゆきをからかったりして時間を流していく
ビリーに、今日出かけてくるからねと言うと、「あああ・・・」などと気弱な声を出す・・・
出かける時にはいつもネコたちに声をかけ、どこに行くかを告げる
大抵、どこか行くんだ、ということはわかるらしくビリーのようにか細い声を出して眠る
そんな様子に少しばかり気が引けたりするけれど、そうも言っていられない
さて、家を出たのは昼過ぎ
風は爽やかでも陽射しは夏、白のタンクにチェックのシャツを着てジーンズを履いていった
右の足首は痛みこそ薄れてきているが歩くのにはやや気を使うので痛み止めを飲み、効いた状態になってから外出をした
駅までの道のりは実に晴れやかで気分爽快
足を庇いながらでも歩くのが楽しい
道の端に見える草花、民家に植えられている植栽の花の色に増して緑の濃さにも季節を感じた
畑の片隅に毎年今ごろ咲くタイムの花が自身の葉の色と花の薄ピンクできれいなプリント地のよう
ラベンダーなどもポツリポツリとつぼみを開き、今を盛りに紫の濃淡を繰り広げる
そういえば玄関先に植えたラベンダーも咲いていたなあ
記憶のつながりも憶えた
目的地に着いてまず遅い昼食を選んだ
○ードロックカフェのメニゥ
・・・高すぎ
バーガー系を食べたかったがMの字などのお包みモノではなく、皿にのってやって来る一盛りモノが食べたかったのにちょい高い
こんな時、アメリカや他の国に用意されているバーガーにフライにピクルスとケチャップ&マスタード・・・食べたいな
仕方がないので蕎麦屋にいって大盛りを頼んだ
それからは出かける用の一つ二つである彼の誕生日のプレゼントに関するものと沖縄の友人に宛てる手紙の便箋などを買った
そしてもう一つ、人と会う予定もあったので、その待ち合せ場所に近い茶屋でココアを飲みながら小一時間
便箋をひろげて少し前の思い出を紐解きながら手紙を書き上げた
『んんんんんん』
携帯がぶるぶるした
『早めですがもう着ました…』
メールがやってきた
あわてて身支度をして荷物を持つ手もひっちゃかになりながら待ち合わせの場所に急いだ
・・・見渡す限り、それらしい人物がいない
何度かグルグルと見てみたがいない
思ったより紛れるタイプなのかも
携帯を取り出して相手に発信する…ルルル
私の目印は○印の大きな紙袋
相手には見えていたようで、「はいはい」と電話が切れるとすぐにお出ましになった
握手をし、お話の場所を決めて歩きながらもこれまでの経緯などを伺うことになった
お相手はページを見て連絡をしてくれた方である
実にイイ日本語を使い話術にも富み、話をするにも話をきくにも真っ芯に誠意を貫かれた精神が気持ち良かった
結局会ってから6時間くらいを費やして私のことやお相手のことなどを語り合った
お相手は自身の在り方を求める姿勢、私は入院からの4年間を凝縮した内容で
初対面ながらも急速にそして確実に基礎固めをすることができたのではないかと思うことができる
いろいろな考え方のある中で、シンプルに生れ出た基本の思い
大切なことだ
イイ時間だった
急がないでいられるような、ひとつひとつの音を確かめられるような
イイ出会いになった気がする
素直に感謝を贈りたい
ありがとう
食事に行った店も行き当たりバッタリなのに当りで、しっかりと腹が膨れてしまった
次回また会うことを決め、別れ際、「お大事に」と付け加えられた気持ちに頭が下がった
そして、私は時間に追われる終電ラッシュに捲込まれていった
4日は月齢17歳
まだまだ月は明るかった
東京で見ていた月、帰ってきて見上げた月は同じで大きく夜空に浮かんでいた
人気のないいつもの道は波が凪ぐように風が草をかき分けていく
久しぶりの午前様と足の痛みも手伝ってゆっくりと歩いて行ったが、そんな様子誰が気にするだろう
1時近くに着いた玄関には明かりが残り、2階からは階段を降りてくる足音がする
「おかえりぃ〜」
眠そうな彼の様子に少しふき出しそうになってしまったが夜も遅い・・・
続きは明日だ
5日
天気予報とは違い、これまた爽快な日だ
昨日のような快晴、イイ風の吹く中
やや遅く起きた朝でもいつものように家事がある
手っ取り早く済ませた食事と薬の後
ネコたちを遊ばせながら掃除洗濯、ネコたちのブラシがけをこなし
カラになりかけの冷蔵庫を太らせるため彼と買い物に出かけた
行った先は大規模小売店、昼時を過ぎたこともあってどこか閑散としている
まずは上から、100円ショップでほうきと霧吹きに袋詰味付ショウガを買った
ほうきは数日前に突然ぶち折れ困っていたし、霧吹きはアルコールを吹きつけようと勢い良く握ったらバラバラに壊れてしまったので丁度良かった
ショウガは今晩の冷し中華に欠かせないので丁度あって良かった
100円で売っているからとバカにできない味・・・敢えて書こう、「しゃれショウガ」
←旨いよ、コレ
家の近くに子猫が生れたようだ
木曜日に彼が仕事に行こうとドアを開けたら小さいのがうろちょろしていたらしい
「うおっ、ありゃありゃりゃ」なんて言いながら私に手招きしたので私もサンダルをつっかけて表に出ると
ちっこいキジトラのホワイトソックスがちょこっと座っていた
「きゃーきゃー」
懐かしい声だった
うちのネコたちも6年前はこんなだった
ちょうど5月に生れたのも似ている
そんなふうに幼い仕草を眺めているとどこからか、「けっけっけっ」という声がした
母親らしい
子供を呼ぶ時に出す声だ
しかし、声はすれどもで姿が見えない
しばらく耳を澄ませて声の出何所を探ると、うちの車の下からするようだ
彼が見を屈めてのぞいてみると、ささっと母ネコが逃げ、その後を2匹の子猫が追っかけて行く
キジトラ2匹だ
うふ、カワイイ
隣の家の玄関先でけっけっけっという母ネコときゃーきゃーなく子猫
ついついニンマリしてしまった
しかし、まだ母ネコは、けっ…と声を出しつづけている
2匹いるのにどうしたんだろう
そう思っていたら、うちの脇の物置き場から別の子猫の声がするのだ
「あーんあーんあーん!」
ここにいるの、どしたらイイの、ふえーん、みたいだ
いい加減、彼は仕事に遅れそうなので出かけて行ったが、私はその声の主が気になってしようがない
良く見ると、うちのビリーに似ている
白と黒のタキシードネコ、黒い頭の部分の分け目も雰囲気である
出といで、と声をかけてみるけれど怖がって後ずさりするばかりで逆効果
私はちょっと物陰に隠れて待つことにした
トコトコフラフラ、そんな感じに歩いてきた
今出て行くとびっくりしてまたお隠れになると思いずっと様子を眺める
あーあーあー、その声に母ネコは「こっちよ早くおいで」とでも言うようにけっけっと声を上げる
小さいビリージュニアは何度か家の周りを迷っていったが、その冒険も無事母ネコのいる道の向こうで完結することになった
それからあの親子は見ていない
大きくなったうちのネコ5匹を見つめながら
この時間、この雰囲気に一緒にいられる事をとても愛しく感じられている
何があっても愛しく感じる
2004年6月5日 午後 6:44:49
腕に集中してでいた湿疹がバラけて出るようになった
体や足などぽつりぽつりとかゆい
以前、人から、「その湿疹て治るんでしょ?」と、言われたことがある
そうなればイイなあ、と思ったが、多分ずっとこのまま、と答えた覚えがある
そう、このままのお付き合いなのだ
今晩の月は異常に美しい
大きなライトが部屋の中を照らしているように明るい
月明かりでいっぱいだ
この光、人の穢れを落とすと信じられていた時代がある
今日のような満月の前後数日
森の中で全裸になり絶対に人間に見られないようにして一晩の間、月明かりに身をさらすそうだ
森の中で一晩中明かりに当りっぱなしというのが少しむづかしそうだが
全裸になって過ごすというのはできそうだ
違った意味で実行している人もいるかもしれない・・・
それはイイとして、曇のない月をマジマジと見られる機会も少ないのではないか
月の表面の陰影
月齢16歳にして、やや欠けてきたその微妙な球形
白のような象牙のような色合い
それらをじっくりと眺めていると、ゆっくりだが月が移動している様子もとらえる事ができる
濃紺の空に浮かぶ動く球体・・・これも動いている現実のひとつなのだ
明日は人と会う約束がある
夕方近くになってからのことなので帰りには月を見ながら帰ることになるかもしれないが
こんなイイ感じの晩の後だ
きっとイイ出会いになるだろうと思っている
2004年6月4日 午前 12:00:35
晴れ間がスンバらしく広がって気持ちのイイ日だった
風も陽が高くなるにつれ乾燥した爽やかな空気になった
ネコたちを寝かせた後、家のドアと窓を開け放ち風を通して空気の入れ替えをした
エアコンも簡単だけれど掃除したり、窓のサンの汚れを歯ブラシで掻き出したりして
気持ちのイイ風に吹かれながら、今日の頑張り所を窓の掃除とすることにした
毎日、隅々まで頑張ると疲れるので、一日に一ヶ所だけ頑張るポイントを作るようにしている
今日、それは2階の窓になったのだ
さて、いざ始めてみたもののかなり汚れがこびりついていた
もしかしたら、家が建ってから掃除していないのではないかと思ってしまうくらい、汚い
・・・イヤ、そうかもしれない
そんな十何年モノの土とカビで固まった黒いスス状のものをこすっては水で流したりして
小1時間あまりで東側の窓はスケスケっぽくなった
キレイにしたばかりの窓から入る風はなんとなく清浄な感じがする
けれど、のどがなんとなくいがらっぽいのでうがいをしたらタンがごっそりと出てきた
これだけ白血球が頑張ったんだなあ、と自然な機構に感謝したりした
人は吹く風を忘れた時、どうしたんだろうと思うものなのだろう
2004年6月3日 午前 12:21:02
さて、今日は何をしようかと思った
外は案外しっかりと雨が降っている
気温もかなり低くて寒い
昨日出かけたこともあって、例の痛みもあることだし
ゆっくり休んでみようとベッドの上にどっかりと座った
なんにもしない
そう決めたらホントに余計な事はあと回し、後でもイイ事は明日にしよう
そんな気分になった
家の中の用事は、やってしまおうと思うと際限無く続いてしまう
幸い食べる物も足りているし、天気が悪ければする事も限られる
それなりに終わらせて足も余り使わないように、ゆっくりと腰を落ち着けてみた
雨が屋根にあたる音
たまに窓を叩くように吹く風
そして、いつも聞こえる近所の喧騒はほとんど耳にする事が無かった
一度だけ動きを止めて、自分以外の事柄に気をあつめてみると
力みに似た余分なコリも消えて行く感じがする
見えなくてもイイ、聞こえなくてもイイ事から少しだけ離れられるような不思議な空気が体のまわりに漂っているみたいだった
6月といえば雨の季節と想像し易い
一度降ると長くしつこい感じがする
この間行った沖縄はすでに入梅していたので、特有の湿度もあいまって雨のある自然な光景を目にしていた
これからはこちらもそんな雰囲気になるのだろうか
必要な雨というが、なんとなくぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷなんていう楽しい事ばかりを見て聞いて過ごす事ができる毎日を
ゆっくりと閉じた目や耳の感覚が薄れる途中
深い息の谷間で浮遊している自分が思っていたりした
2004年6月1日 午後 5:17:04